船の燃料搭載についての法令をおしえてもらえませんか？ 機関士の見習いです。船舶において燃料搭載を行う際、消防法等の…

Question

船の燃料搭載についての法令をおしえてもらえませんか？

機関士の見習いです。船舶において燃料搭載を行う際、消防法等の法令により規制があると思いますが、具体的に何法の何条あたりを調べればわかるでしょうか？例えば以下の例があります。
①ローリーから船に直接給油（灯油２００ｌ程度）する場合、油濁防止措置（？）を取らなければならないか？
②軽油１５ｋｌ程度をローリーから直接給油できないのはなぜ？中継する陸上施設が必要？

私なりに法律を読んで調べてみましたが、書いてある場所もわからずよくわかりませんでした。
教えていただけると助かります。よろしくお願いします。

Answer 1

船舶の工事の工務監督をしたことがある者です。

船の場合は消防法ではなくSOLAS条約（The International Convention for the Safety of Life at Sea）に基づくこととなります。
「海上における人命の安全のための国際条約」とも言います。

燃料搭載についての規制はSOLAS条約Ⅱ章（Chapter II-2 ）の Fire protection, fire detection and fire extinctionに規定されていると思います。
いま手元にSOLAS条約が無いので具体的には書けませんが、給油の方法や、給油管の仕様に至るまで細かく基準が載っています。
残念ながらインターネットではSOLAS条約の全文を見ることができないようです（英語なら探せばあるかもしれませんが）。
定価２万円にてSOLAS条約の対訳が売っていますので、一生モノだと思って購入をおすすめいたします。
またSOLAS条約とは別に、FTP code という防火安全基準（試験方法）について記されたものもありますので、合わせて勉強されるといいと思います。

機関士は、Annual Surveyなどオフィサーと一緒に船級検査を受験し、場合によってはSOLASやFTPに準拠した手直しを本船に施す監督となる重要な職責があります。
また船舶を改造するにあたっても、SOLASやFTPの知識があると、（世界中の）会社から非常に重宝されますので、見習いのうちから慣れ親しんでおくといいと思います。内容はコロコロ変わるものではありませんので。

大きな図書館に行けばSOLASやFTPコードの対訳があるかもしれません。
また国際法を扱う法学部や海系学部のキャンパスがある大学図書館には必ずあると思います。