テレビ局と番組制作会社って、やる仕事はどう違うんですか？

Question

テレビ局と番組制作会社って、やる仕事はどう違うんですか？

Answer 1

放送業界会計社で、元テレビディレクターです。

「番組を制作すること」に関しては、テレビ局と制作会社で
やることは変わりません。
企画を練って、リサーチ（取材）して、ロケに行って、編集して…等々
局制作の番組と制作会社制作の番組で、手順的なことは変わりません。
１つの番組で局の社員と制作会社の社員が共同して制作に当たることも
多く、今では１００％局制作の番組はほぼなくなってしまいました。

一番大きく違うことは「権限」の問題です。
番組の制作をどの制作会社に委託するか、
出来上がった番組を放送するかどうか、
決定する権限はテレビ局にあります。
また、いつ放送するかといった、編成の権限や、
予算、即ち、番組にかかるコストの上限を決める権限も
テレビ局側にあります。

Answer 2

テレビ局は、
①どんな番組を放送するかを考えて、
②その番組を作るにはどれだけお金を集めるか考えて、
③スポンサー（お金）を集めて
④番組を作って
⑤電波に乗せて放送する
・・・ここまでの「何もないところから視聴者に番組が届くまで」の一連をするのがお仕事。

番組制作会社は、
↑上の④だけをテレビ局から請け負って制作するのがお仕事。

質問の意味が
「テレビ局では番組を作っていないのか？」ということを意味するのであれば・・・
番組制作について言えば、どっちもしている仕事は同じ。
テレビ局も局主体で番組を作るけれど、全部の番組を作ってはいられないので、プロデューサーだけ社員から擁立して現場は制作会社に依頼するケースも多い。
制作会社は、テレビ局から依頼を受けて番組を制作する場合と、企画を局に持ち込んで採用された局で放送する場合がある。