漫画編集者になりたくて就活している大学四年生です。 この時期どこの企業も新卒採用を終了してしまい、応募出来るところがな…

Question

漫画編集者になりたくて就活している大学四年生です。
この時期どこの企業も新卒採用を終了してしまい、応募出来るところがなくなってきてしまい困ってます。

・漫画編集、編プロの求人はどう探せば見付かりますか？
・新卒での就職を諦めて、編集のアルバイトをして意味がありますか？
・アルバイトから正社員になることは出来ますか？

この他、編集に関するアドバイス等もあればお願い致します。

Answer 1

業界の者です。
フリーの編集兼ライターで、編プロの代表を務めております。

Ｑ．漫画編集、編プロの求人はどう探せば見付かりますか？

漫画編集者の求人は、雑誌や出版社ウェブサイトで募集をかけるケースがたまにあります。ただ、数としては非常に少なく、注意深く探しても見つけられるかはタイミングや運によるところが多いです。

編プロの場合、ネットで検索して片っ端から求人募集をしているか問い合わせる。編プロは人材不足でも募集をかけるところは少なく、原始的な方法ですが効果的です。

ただ、漫画専門の編プロってあるのかな？ 漫画家の制作会社だと、漫画が描けないと話にならないですし、それは編集者の仕事ではないですからね。

私は読み切り系の漫画原作なんかの仕事を受けており、ほかにも漫画雑誌のコラムなどの読み物ページなんかをやっています。とはいえ、メインの仕事は雑誌や新聞、書籍の記事を書くライター業で、こちらが9割以上を占めています。

編集者としての仕事を探すならともかく、“漫画編集者”となると相当難しいでしょうね。将来的な目標として漫画編集者という目標を設定し、それを叶えるプロセスとして、漫画以外の分野でもいいからまずは編集者になる。

相談者さんの現在置かれている状況を考えた場合、こうしたステップのほうがまだ可能性はあると思います。

Ｑ．新卒での就職を諦めて、編集のアルバイトをして意味がありますか？

意味があるかと聞かれると、う～ん…。好きなら別に構わないのでは、と言いたいところですが、その後の人生設計なんかを考えると相当リスキーです。

Ｑ．アルバイトから正社員になることは出来ますか？

可能ですが、全体的に厳しいです。ただし、契約社員になれる可能性は十分あります。実際、有名週刊誌なんかでも編集者の３分の２が契約社員ですし、正社員よりも契約社員のほうが多い雑誌編集部は非常に多いです。

正社員にこだわるなら編集者という仕事自体、あまりオススメできません。

まずはどんな雑誌でもいいから編集者になるべき。新卒で採用されなかったわけですし、「最初から漫画編集者」というビジョンは捨てましょう。

週刊誌やビジネス本、エロ本でも何でもいいから「編集者」という肩書きを持てるようになりましょう。雑誌編集部が無理なら編プロに入り、そこからどこかの編集部に転職でもいいです。キャリアを積み、希望する編集部に移るという方法がベターです。

仮に漫画編集者になった場合、他の雑誌で編集者としての経験を積んできたことが必ず生きるはずなので。

以上、参考になれば幸いです。

Answer 2

出版社で漫画の編集をやっています。

質問者様がどうしても漫画編集者になりたいというのであれば、アルバイトでも何でもまずは業界に飛び込んでみて、編集者や作家との人脈を作るのが大事だと思います。

他の業界のことはともかく出版業界であれば、きちんと人脈やスキルをつけていけば、たとえバイトでも経験を評価してもらえます。

ですから編プロでも零細版元でもまずは潜り込むことが先決です。

できれば、将来行きたい出版社の行きたい編集部にできるだけ近い分野の仕事ができる会社が良いでしょう。いずれチャンスが巡ってきた時に、即戦力として通用する力をつけた方が良いからです。

非常に厳しい道ですが、全くチャンスが無いわけじゃないです。自分の回りにもそんな風に苦労してきた叩き上げの編集者は何人もいます。