解決済み
海上自衛隊について教えてください。 1.海上自衛隊幹部候補生学校に合格すると海曹長に任命されると思うのですが、例えば三曹で幹部候補生学校に入校して途中で辞めたとしても海曹長で部隊に戻れるのでしょうか。それとも、三曹で戻るのでしょうか。 2.幹部候補生学校に入校したい時、一般選考か内部選考どちらが難しいですか。 3.内部選考で入校した場合、一般選考で入校した人達と教育隊でやるような事をまたやるのですか。 4.自衛官候補生や一般曹候補生から幹部になるのは難しいですか。 以上です。 よろしくお願いします_(._.)_
追加の質問です。 すいません。 自衛官候補生や一般曹候補生が佐官になるのが10%なら自衛官候補生や一般曹候補生から艦長になるのはほぼ無理ということですか。
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他の方が回答してる文面を読むと陸空のことと読みとれます。 私は元海上自衛官ですので、海自のことを書きたいと思います。 まず、海上自衛隊の幹部候補生も、どの課程の幹部候補生かで若干の違いがあるので紹介します。 ①一般幹部候補生課程(1課程):防大卒者 ②一般幹部候補生課程(2課程):一般幹部候補生採用試験合格者(主として一般大卒者) ③一般幹部候補生課程(部内課程):部内の幹部候補生選抜試験合格者 その他に主として飛行幹部候補生課程や、幹部候補生にはならず、准尉や曹長の中から選抜される幹部予定者課程等がありますが、ここでは割愛します。 さて、次に質問に対する回答に移りたいと思います。 1に対する回答 幹部候補生学校(以下、候校)に入校した後、何らかの事情で候補生罷免になった場合、①と②は退職になります。③の場合は曹長に昇任したまま、他部隊に転勤する者もいますが、こういったケースは極稀であり、ほとんどが①と②と同様に退職します。 2に対する回答 ②の方が難しく、理由は次のとおりです。 ②になるためには公務員採用試験の『国家一般職・地方上級試験』に合格するレベルの学力が必要です。なお、この試験を民間人が受験しても現役自衛官が受験しても、どちらの方が合格しやすいとかはありません。 ③になるためには短大入試に合格する程度の学力が必要です。 また、②は昨今の自衛隊人気の影響により競争率も高く、東大、京大、阪大、有名私立大学出身者も受験するようになってきているため、②の難易度は高いと言えます。 一方③は曹クラスの隊員に希望者が少なく、合格しやすいのが現状です。 したがって、②と③では③の方が幹部候補生になりやすいといえます。いや、絶対に③の方がなりやすいと断言できます。 参考ですが、①になるためには国公立大学の入試に合格する程度の学力が必要です。 3に対する回答 教育隊を修業したとしても、教育隊でやるようなことより更に厳しいことを長期間やることになります。 ②は約1年間、③は約8ヶ月間やります。 4に対する回答 ②になりたいのか、③になりたいのかで答えは変わりますが、②ならかなり難しく、③なら希望して普通の頭があれば必ずなれます。 補足に対する回答 一般曹候補生や自衛官候補生から艦長になるのが難しいかという質問であれば、私も難しいと回答します。しかし、なれるのかなれないのかと言った質問であれば、なれると回答します。 艦長は基本的に2佐の配置であり、部内選考によって幹部になった者が2佐になりにくいのには理由があります。 ①基本的に防大出や一般大出の幹部(以下、A幹)と比較するの昇任速度が遅い。 A幹の期待階級は2佐以上で、定年までに約3分の1が1佐以上、約3分の2が2佐に昇任するのに対し、B幹の期待階級は1尉以上です。仮に1つの期の候校入校者の年齢が一律25歳だとしたら、約3分の1が3佐以上、約3分の2が1尉に昇任します。 ②若くして幹部になり、昇任するために必要な年月がたっぷりあるA幹に対して30前後で候補生となるB幹は昇任するのに必要な年月が少ない。 また、B幹はA幹と同様に上級幹部になるための「指揮幕僚課程」の選抜試験 を受験することが出来るのですが、大部分が年齢制限に引っかかって受験することが出来ないのが現状です。 これらが、B幹で2佐以上の方が少ない最大の原因だと思います。その証拠にB幹で2佐になられた方は皆さん若くして幹部候補生になっています。 結論から言えば、一般曹候補生や自衛官候補生から艦長になることは無理でありません。 若くして幹部候補生学校に行けば、チャンスはあるということです。なお、最短は候校入校時25歳で候補生になることができます。 また、自衛隊は教育期間の成績が今後の昇任に大きく影響するので、幹部候補生学校において上位の成績を修めれば2佐になるでしょう。 A幹の課程は皆非常に優秀ですので上位の成績を修めるのは難しいですが、B幹の課程は成り行きで来てたり、野望もなく来てる人間も比較的多くいるので、B幹の課程の方が上位の成績を修めるチャンスがあると言えるかもしれません。 最後に兵隊から1佐になり、イージス艦の艦長をされた方、補給艦の艦長をされた方もいます。DDクラスの艦長や潜水艦の艦長をされる方も多くはありませんがおります。 なれるなれないは本人の努力次第だと私は考えます。 メールのやり取りでも出来れば沢山アドバイスをしてあげれるのに、それができなくて残念です 是非、頑張って後輩の希望になって下さい。 追記 他の方の回答に対する訂正と補足 航海士や通信士になるのに国家資格は必要ありません。国家資格に準じた部内資格があり、これも取得は必須ではなく、取得を励行されると言った程度です。ただ、艦長になるためには必須です。
これは海上自衛隊に限った話ではありません。 まず、幹部候補生に指定された段階で幹部候補生○曹長に任命されます。 コースアウトした場合は階級は幹部候補生徽章を剥奪された上で曹長の階級のまま戻りますが、あまりにも若い場合は居づらくなって辞めていくのが95%くらいでしょうか。 曹長は基本的には本部などの曹士の長にあたる仕事をします。 最悪自分より20年長いキャリアを持つ現場の1曹、曹長と並びになります。 やりづらいですよね。 また入校したい場合は部内選考の方が簡単です。 任官後それぞれに進む道が違うのでこのようになります。 一般幹部候補生は大卒程度の学力で一般公募で選考されますが、このコースは所謂エリートコースに乗っかることができるコースです。 並び的には防衛大学卒とほぼ同じ位置関係になります。 逆に部内選考は出世コースとは違い、現場の事を良く知っている人間が行くものなので、基本的には現場で小隊長や本部班長の位置付けになるのが精一杯で、佐官になるのが10%無いくらいで、将官は0%です。 次に教育隊ですが、幹部候補生課程は曹士がやる内容より厳しいものになります。 また、幹部候補生課程は部内、一般で分けられますが、同時に入校した場合は基本的に期別は同じになり「幹部候補生課程の同期」となります。 そして、自衛官候補生や一般曹候補生からの幹部候補生課程の受験は、大卒であれば「一般幹部候補生」の受験資格があり、高卒以下の場合は、3曹任命から4年後の年から35歳までが「部内幹部候補生」の受験資格となります。 難しいかどうかは本人の努力次第ですが、なんでアイツが?という隊員が幹部になることもあるので、そんなに厳しいものではありません。 補足 艦長は佐官クラスが執る職務ですので、基本的には相当難しい仕事になります。 また、階級だけで出来る仕事ではありません。 当然、適正検査もありますし、船舶法等の法律を知っていて艦を操らねばならない(航海士、通信士等の国家資格取得必須)のと、航海するだけでなくあくまでも「戦時」の戦闘に関する対応(戦時法規と戦闘)を求められます。 更には幹部自衛官は人事権が出てくるので、隊員の一生を左右することにもなります。 運用職と管理職を同時に執行することになるので、職務としてはかなりの忙しさです。 そして私の経験では、3佐と2佐は部内からの昇任者で見たことはありますが、1佐は見たことがありません。 そもそも2尉から1尉の間に受験する幕僚試験で合格できないと佐官にはなれない又は3佐止まりと聞きます。 また、部内であれば幹部候補生課程でトップ5以内で佐官になれるかどうかです。 大規模艦艇の艦長へはほぼ無理だと思ってください。 掃海船や小型ミサイル艇などは行ける可能性があります。 ここは努力次第ですね。 余談ですが、1佐以上の階級への昇任、任命には国会の承認が必要です。 例え防衛大学を出ていても当人の背後関係が怪しい場合や素行不良、懲戒処分暦有りなどは99%上がれません。 やはり国家からの信頼が無ければ1佐以上へは昇任できないのです。
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