解決済み
化粧品の製造業に就職希望している高校三年生です。 大学では理学部の化学科を専攻しようと考えているんですが化粧品の製造業につくには薬剤師の資格が必要ですか?
555閲覧
結論としては不要です。 製造業といっても、(基礎)研究、(処方)開発、評価(安全性、分析、有効性など)、製造実用化、実製造、知的財産管理、品質管理、品質保証などなど様々な理系関連の機能があります。このうち、品質保証関係の組織で、総括製造販売責任者の要件は薬剤師だったように思います。要は、製造販売するに当たっての責任を明確にするというところです。あとは、もしかしたら薬事がらみとかで薬剤師が好ましい機能もあるかもしれませんが必須ではないと思います。 研究・開発と若干製造側にも薬剤師の人は結果としています。あくまでも、結果としてであって、あえてそういう方を採用しているわけではないと思います。 何をやりたいかによったり、今後の世の中の「風向き」などにもよると思いますが、こと化粧品製造だけを考えると「化学」をやっていればいいです。ただ、これから先、就職難だとか、大きな会社ががたついたりする世の中で、確固たる資格をと考えたら薬剤師の資格は魅力的です。薬剤師があふれるとか色々言われていますが、そう簡単に薬剤師の資格の価値が希釈されることはないと思います。薬剤師会が守っているでしょう。そう思ったら、薬学部を出て化学系を専攻して、薬剤師の資格を持ってメーカーに勤務するっていうのが、リスクは少ないパターンかと思います。もし、研究開発を志向したいのであれば、多分結局修士レベル以上は必須です。要は、6年間学校に行くのに変わりはないということです。 ここからは非常に個人的な意見です。 実際には学校で地味な「化学」を「愚直」にやっていた人が重宝されます。面接や自己PRでもここら辺を「あえて」強調したら、分かる人には分かります。化粧品って、結局は水と油をどうやって混ぜるかが基本で、ここに界面活性剤は何がいいかとかどんなシリコーンを使うかとか知識や経験量がものをいうと思うのです。最先端のことをやってきたという自負をもって入社してきても、結局は高温で分離する化粧品トラブルにどう対処するかとか地味なことをやってます。まずは、「油」や「界面活性剤」について、化学式を見ただけでどのような性質を持っているか、そして、それらをどのように混ぜると「新たな価値」が生まれるか、そういう観点で勉強して、それを胸を張って言えれば大丈夫かと思います。「新たな価値」は意外と地味で、実は企業に大きな貢献をするものです。メーカーに勤めれば分かると思いますが、例えば商品トラブルがあった場合の損失は大きいです。こういうところに、トラブルの起こりにくい「新たな価値」を導入できれば、実は見えない大きな利益を生み出しています。 上から目線かもしれませんがすいませんね。 とにかく、大学に入ったら学ぶことです。それを自信を持っていえるようになること。分からないことは聞けばいい、試してみればいい。そういうことが許された唯一の貴重な期間です。これは、残念ですが勤めた後に実感します。本当に申し訳ないのですが、私達が就職活動をしていた時は超売り手市場で、何社からオファーが来たことか。私みたいなのが今会社の荷物なんですがね。時間が過ぎるのは早いです。就職前にして「自分のPRポイントはどうしよう・・・」なんてならないように、「化学の○○に関して極めました」ってくらい言える様に。普通の暮らしをするハードルは確実に高くなってます。残念ながら、その対策は必要だと思います。嫌な世の中ですが。 すいません、脱線しまして。 私が思うには、有機化学とか人に自慢できるくらいに学べれば、薬剤師の資格は化粧品会社には必要ないけど、そこから会社を飛び出すことも想定したら薬剤師の資格はすごく魅力的だと思います。 いずれにしても頑張ってくださいね。
要りません・・ そのために、薬学部の6年制と4年制(+大学院修士)を切り分けたわけだから・・ ■大学院生採用実績 ・資生堂 院生全29名 東大6、早稲田3、慶応2、千葉2 etc... ・花王 院生全117名 京大10、九大8、東工大7、慶応7、東京理科7、東大6、東北5、筑波5、阪大5 etc...
< 質問に関する求人 >
薬剤師(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る