解決済み
日本語教育能力は独学は難しいでしょうか?現在大学生で、将来日本語教師を目指そうと思っているものです。日本語教育能力を受けようと思っているのですが、聞くとこによると、範囲の広いとても難しい試験だそうで… ヒューマンの日本語教育能力試験完全マニュアルや、過去問攻略といった本で自分で勉強しようと考えていたんですが、通信教育や、育成講座に通わないと受かることは難しい。という話を聞きました。 本当でしょうか?? 私は学生でお金がないんで、通信教育の教材費を払うことはかなり難しいです。バイト代そんなありません。 自力で勉強して受かることは難しいでしょうか?それともすんごい努力すればなんとかなりますか?
長い回答ありがとうございます。大学院進学は考えてあり、そこで教育実習もあります。私が問いたいのは、独学が難しいのかどうかと言うことです。お金の事はケチっているのではなく、生活費を自分で賄っているので実際の苦労を考えて悩んでいるのです。
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答えとしては人それぞれとしか言いようがありません。 実際に日本語教育能力検定試験を受検し、合格しました。検定対策のための通信教育や講座に通ったりはしていませんから、そういう意味では「独学」に当たるのかもしれません。 でも大学で第二言語教育や日本語学をかじってましたから、それプラス、試験の傾向分析や最新の日本語教育を取り巻く数字などの情報を抑えただけで、過去問、類似問題、ちょっと苦手だった音声系を多めに練習しただけで、それほど難しいとは感じないで合格できましたよ。 ですから、大学生で言語学関係をやっていた人、特に日本語教育、日本語学を学んでいるならそれほど試験範囲が広いとは思わないような気がします(もちろん得意不得意、真面目、不真面目の違いもあるので、それでも人によっては難しいと感じるケースもあるでしょうが)。 しかし大学生でも全くそういった分野と関係のないものが先行であれば、は荷が広いとか独学では難しいと思うかもしれません。ですから、「大学生」という個人情報だけでは一概に独学でも難しくないとも難しいとも言えないのです。 一つ言えることはプロの日本語教師になりたいのであれば、初期投資の数十万円をけちるのはどうかなと思いますよ。教師という仕事は日本語教師に限らず自己研さんを生涯にわたって続けなければ、より良い授業を行い続けることは困難ですから。そのためには教師の勉強会や学会に時には国を越えて参加することもあります。また大学院へ進学する人も多い職業ですから、そのような部分にもお金を投資し続ける可能性も結構あります。プロスポーツ選手や歌手などに比べればなりやすいですが、日本語教師も専門職ですから、自分の専門性(知識)と技術(指導能力)をお金や時間をかけて、常に磨き続けなければ、自分の存在価値は相対的に下がり続け、職を失いかねません。これはどの職業でも高い所を目指している人なら言えることだと思いますけどね。 そもそも検定に合格してもそれはいわゆる「日本語教師の資格」と呼ばれている者の最低限の条件を満たすだけで、それだけでは採用にはつながらないということも認識しておいたほうがよいでしょう。日本国内では特に未経験者歓迎という学校はかなり少ないですから。検定はとくに専門性(知識)があることを証明できるだけですから、模擬授業も教育実習もしたことのない人もいるので、採用側としては技術(指導能力)のない人を採用する危険は冒しません。もっともそのために採用試験では模擬授業を行うわけですが、質問者さんは教室、現場での実践的な指導力はどこで身につけるおつもりなのでしょうか?養成講座に通う多くの人が数十万円のお金を費やすのはまさにそのためです。学校によっては未経験者でも模擬授業などで認められた人は内部で非常勤講師に採用したり、海外などの提携校への採用をあっせんしている学校もあります。 検定合格、日本語教師の資格の取得だけが目的ならば、自力で参考書や過去問を使って勉強すればいつか合格できるかもしれません。合格率は約20%です。司法試験のような本当の難関試験に比べれば、時間をかければ独学でも合格できる可能性は十分あるでしょう。しかしそのために何年も時間をかけられるでしょうか?たとえば一般企業に入社して、数年後ボランティアとして日本語を教えたいというのであれば、趣味で検定の勉強を何年も続けられると思います。定年後に日本語教師になりたいというのであれば、それこそ30年以上あるわけですから、十分です。 でも大学卒業後すぐにプロの日本語教師になりたいなら、そうもいかないでしょう。ただ海外でというのであれば、求人の多いアジア圏の、中でもあまり日本から教師が集まりにくい地域では日本人で大卒(ビザ取得のための条件)なら未経験者でも資格も経験もなくてもいいというような条件の求人も結構見かけます。そういう所なら特に日本語教育の勉強をしなくても、大学卒業後にすぐプロの日本語教師として働くことも可能です。検定合格さえしなくてもいいのです。 ただしその場合、質問者さんは「じゃあ、明日から会話クラスを教えてください。」と言われただけで、一人で突然数十名の学生の前に立たされることも珍しくないわけです。日本のような懇切丁寧な新人研修なんてないほうが当たり前ですので。そういった場合でも学校側の要望通りの教材を選び、学生が満足する授業を計画し、実施し、能力を上げて、結果を出さなければならないのです。それができるだけの技術(指導能力)があるのであれば、養成講座も不要でしょう。多くの人は自信がないから大学や養成講座で指導方法を学ぶのです。 【追記】補足、拝見しました。長文で読みづらかったかも知れませんが、独学が難しいかどうかはその人の背景知識や職業観によるということです。
なるほど:6
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