理学療法について…疑問に思いました。 呼吸理学療法を実施する際、男性ＰＴが女性患者を治療するとなった時に、胸部に接…

Question

理学療法について…疑問に思いました。

呼吸理学療法を実施する際、男性ＰＴが女性患者を治療するとなった時に、胸部に接触しますが、女性の気持ちを考えると決して気分がよいものではないと思うんです。しかし文献を呼んでも対処方法が載ってませんでした。

そこで、男性ＰＴが女性患者の呼吸理学療法を実施する際はどのようなことに気をつけて、どんな対処、対応をすればよいのかを教えていただきたいです。

Answer 1

理学療法士です。

おそらく呼吸理学療法を学ぼうとする男性は少なからず浮かぶ疑問だと思います。私も最初は考えましたが…
質問者さんは学生ですか？またはまだ経験が浅い方でしょうか？

私も講習会や臨床で実践していくうちに理解したのですが、質問者さんが疑問をもたれるようなことは心配しなくて良いです。
通常の下肢の骨折などでリハビリを行う際大腿部などを意識して触りませんよね？それと同じで胸部付近を触る呼吸理学療法もこちら側は治療として行うので、いやらしい意識がない限りは相手に不快感を与えることはないと思います。

胸部に接触するとはいえ、基本的に介助する部位は下部胸郭ですし、上部胸郭や側部の呼吸介助をすることもありますが、どちらにしろ乳房に直接触れることはまったくといって良いほどないです。触れてしまうなら手技がおかしいです。もちろん直接触られなくても胸周辺を触れるということで嫌な気分になる患者さんも見えるのかもしれませんが、こちら側が変な気持ちを持たず治療として行う限りは通常通り行えば決して不快感は抱かれないはずです。

つまり通常通りのリハビリを行うのが一番です。それでもどうしても意識されてしまう方の場合は女性のセラピストに交代するほうが妥当かもしれないですね。

Answer 2

理学療法士（♀）です。

他の回答者さんもおっしゃっていますが、医療従事者としての常識やモラルをもって、「治療のための接触」とのICを行うことが、まず第一だと思います。

自分自身も呼吸理学療法を学び始めた頃、手技の練習は同性PTと行っていました。
同期の男性PTも、「女性の胸に触るのはちょっと・・・」と女性PTへ練習の誘いをすることはありませんでした。
しかし、実際に臨床現場で呼吸理学療法を行うようになると、性別によってその介入を避けることはできない場面が多々あります。
若い男性PTであれば、「相手（女性患者）から変なふうに思われるかも」と考えてしまったり、避けてしまうこともあると思いますが、あくまでも治療として必要なことです。同期の男性PTは、治療前にしっかりICを行い、時には付き添いの家族にもしっかりと説明をした上で、女性に対して呼吸理学療法を行っています。

男性医師が女性の胸部を聴診したり、触診するとき、「あなたは女性なので女医と交代します」と言うでしょうか？
そのようなことを言う医師は、一人もいないと思います。
理学療法士も同様です。

まずは、自分自身が「異性の胸に触るのは・・・」と気にするのをやめると良いと思います。
医療従事者の立場で、患者さんの性別や年齢に関係なく、必要な治療を行うことを第一に考えられるようになれば、そのような不安や懸念はなくなると思います。

Answer 3

『医療』と言う特殊な場面での事ですが、医療従事者は常識を持って対応すべきです。

普通の感覚でいくと、女性なら知らない人に胸やその付近、大腿の近位部を触られることに抵抗があります。
受け手側が不快に思うかどうかが重要であって、医療従事者側にいやらしい気持ちがなくても、患者さんがそう感じるなら『セクハラ』として訴えられる可能性があることを、注意しなくては自分自身を守れないですよ。

通常、治療はインフォームドコンセントの上に成り立ちます。
胸付近を触らなければ治療が出来ないことや、なぜ必要なのか、しっかりと説明し理解と了解を得ていれば、女性患者さんにも男性ＰＴが治療出来るでしょう。不快なら患者さんが女性ＰＴへの変更も選択肢としてある事も、説明に入れた方がより良いでしょうね。

呼吸だけではなく、リハビリを進める上でどうしても際どい場所を触らなければ治療出来ないこともあります。
上部胸郭の呼吸介助や排痰では、胸の大きい患者さんならＰＴの手掌面の一部に胸が当たります。
仕方ないことだけれど、説明と同意を大切にするＰＴと、何も話さないＰＴなら、どちらが誠意あるＰＴでしょう？
もし質問者さんが医療従事者なら常識を忘れないで下さい。