若さだけでは武器にはならないでしょうね。 若くても良いものを書く、というのなら話は別ですが。 人生経験の豊富さや、 心のひだの豊かさが大切な職業で、 そういった抽象的な事柄を、 人の心を打つ言葉に置き換えるのがプロの仕事です。 若いだけでは、務まらない仕事ですから、 むしろ「若い」ということや「大学生である」ということが、 デメリットに転じることのほうが多いように思います。 私は大学時代から、広告制作プロダクションに出入りし、 卒業と同時に広告業界でライターをしてきましたが、 若さそのものを武器にしたことは一度もありません。 人生の先輩方に囲まれて、 日々教えを請うという姿勢でいなければ、 良いコピーなど書けないのです。 当時の私の武器は、たった一つ。 クライアント様の伝えたいことを、 誰にでも理解できる伝わり易い言葉に置き換えることができるという 文才でした。 「お嬢ちゃん、世の中のこと、全く知らないね」 と笑われながらも、真剣に相手の話を聞き、 「それは、こういう意味ですか?」 「私はこんな風に思いますが、一般の方々はどんな風に思うものでしょうか?」 とクライアント様から、いろんな情報を引き出し、 「なるほど、すごいな。こんな言葉で表現すれば伝わり易いんだ」 と膝を打ってくださるまで、 粘り強くコピーを書き続けました。 若い人は、頭がやわらかく、発想の転換がスピーディーで、 そして、体力もありますから、 40代の先輩ライターが3本のコピーでプレゼンするところを、 私は、10本も20本も書いて、勝負しました。 ある複数のクライアント様から、 「あのアイデアウーマンの女の子に、仕事を頼みたい」 と気に入っていただけたこともありました。 若さを武器にするには、 当然、努力が必要です。 それも頭を使った努力です。 やみくもにパワーだけで突き進んでも、 先輩ライターには到底かなわない世界ですから、 謙虚に真面目にやるという心構えが必要だと思いますよ。
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