人に対する言葉がけについて

Question

人に対する言葉がけについてお世話になっています。

nur_wer_die_sehnsuchtさんの回答を、ほかの方への回答も含め、とても参考になりました。
私は今、後輩を指導する立場になったのですが
なかなか難しさを感じています。
きれいごとしかいえてない気がするんですね。
知恵袋の回答もそうです。
あまりうまくはないと思います。

nur_wer_die_sehnsuchtさんは非常に聡明な方だと思います。
どうしたらそのようなアドバイスや考え方ができるのでしょうか？
お暇なときで結構ですので、返信いただければ幸いです。

補足

早速返答ありがとうございます。
個人的で大変恐縮ですが、私の知恵袋の回答は、やはり綺麗事でしかないのでしょうか？
こんなことを聞くこと自体おかしいとは思いますが。

Answer 1

字数が足りないから、前に使っていた別ＩＤで回答しますね。
ちょっとした事情でライフゼロになってしまったんで、今は先のＩＤで回答をしているんです。ゼロになったのはこのＩＤの「２」を取ったもので。
職場の回答を拝見しましたが、奇麗事なんかじゃないと思いますよ。ご自分の真心で回答されている。まあそういう方じゃなければ私も付き合わないし。
一目見てわかりましたよ。真心の人なんだと。真摯に考えて、質問者さんのためにいつも回答されている方なんだろうと。見なくたってわかります。
ただ、現代的な思考なんで悩んでいらっしゃるんだろうと。
上手い、下手なんてことはどうでもいいんです。人を動かすものは「真心」というものなんですね。人間は言葉で感じていないんです。その向こう側にあるものをちゃんと掴んでいる。
口下手な人の一言で実に深く感動する、ということは多いんですよ。その人間がどういう思いで口を開いてくれたのかがわかるから。人間同士はそういうものなんです。
職人の世界は今でも厳しいことが多いです。私も家を建ててもらった大工は本当に昔の職人気質で。もう口を開く前にぶん殴ってた。でもその後ろにある真心がわかるから、他の職人も従うしついていくんですね。
言葉じゃないんです。
もちろん、自分の評価を考えての言動も時にはあるんだと思いますよ。でも基本的に誰かの役に立ちたいと思っていらっしゃる方なんだと思ってます。
そのお心があれば、必ず人生は拓きます。
奇麗事というのは、自分の評価を求めて、または損をしたくないがために吐く言葉なんですね。だから卑しい。
昔の政治家ですが「貧乏人は麦を食え」と言った。こういうことは今の政治家には決して言えないことで。その言葉の向こう側に涙を持っていないから。真心というものなんです。言葉じゃない。
そして、本当に成し遂げたいと思えば、自ずと言葉が出る。わかる人間にはわかる。通じる時には通じる。この世は自分の思い通りにはならないんですね。それは他人も同じことで。自分の自由自在に他人は動いてくれない。
だから真心というもので接するしかないんです。通ずることを祈って言うしかない。
それでいいんですよ。
本当に真心で人間関係を築いていけば、また必ず上手い言い方というものにもなっていくものなんです。
部下を相手に「オッス！」と言うだけで、相手がやる気になることもある。真心で繋がった関係だからなんです。
まあ、今は人間というものをいろいろと見ていくといいと思いますよ。やっぱり読書というものになるんですね（笑）。

Answer 2

私の考え方というのは古臭いんです。学生時代には「明治時代から来た男」と言われるくらいに古い。
かえって私は「江戸以前」まで言ってもらえなかったことを悔やむくらいに古いものが好きで。
現代的でない、という点が他の人と違うんだと思いますよ。
現代とは何かということを捉えるには、古いもの、歴史というものを知る必要があるんですね。それをしているのかどうかということだと思います。
私は人間が大好きで神様が大好きで。まあ特定の信仰は持っていないんですが。だから神社にはよく行くし、寺も教会も行く。いろんな宗教のことを考えるのが好きです。
また過去のいろんな先人のことを知るのが大好きで、子供の頃から人物研究と称して様々な人間のことを学んできた。ロマン・ロランやシュテファン・ツヴァイクの著作は大事な宝物で。
私自身のことを言えば、明らかに普通の人よりも劣っているんです。子供の頃にはひどい病弱で大病の連続。毎月４０度以上の熱を出してぶっ倒れていた。その治療のために大量の薬を使ったんで、今でも薬害に苦しんでいる。
中学生の時に、ある大学病院に入院して、そこの世界的な権威の医者が言ったんです。
「この子は２０歳まで生きられません。今後知能はどんどん低くなるから覚悟してください」と。本当に４０度以上の熱が出ると、脳の神経細胞のたんぱく質が変性するんですね。だから医学的に私は普通の人よりも脳細胞が少ない。
でも今４０代の半ばを過ぎ、多少なりとも人に認めてもらえる立場にいる。バカなのに。
これは何を自分の中に詰め込んできたのか、ということだと思いますよ。自分のことはあんまり考えないんでよくはわかりませんが。
現代人は自分の得になることを欲するようですが、私は必要なものだけを欲してきた。２０歳まで生きられないと明言されたんで、どうしても人生というものについて知る必要があった。先が無いんですからね。どう生きるべきなのかを必死に探した。
それが詩を中心とした文学であり、歴史であり、哲学であり、医学などの科学だったんですね。そして自分がやらなければならないことを絶対にやる、という人生観になった。
それだけなんですよ。知識なんてどうでもいいことだと２０歳前に気付いた。数万の本を読んでも知識を求めたらもうダメ。だから私の文学でも哲学でも全てのことが人生観に繋がっている。詩の解釈なんてもう人生観に如何に活かせるかというものでしかないですから。
仕事もやらなければならないことをやってきただけで、いつの間にか認められる立場になった。
自分の評価を中心にするのか、やらねばならんことを中心にするのか。その軸の違いは大きい。
でもこういうことは何かで感動してつかむしか無いんですね。私自身もそうでしたし。そのために読書というものが必要なんだと思います。
理屈で掴んでもすぐに倒れてしまうんです。魂に打ち込まれたものでないと、本当の力にはならないんですね。

「Nur wer die Sehnsucht kennt Weiß, was ich leide! 」
ただ憧れを知る者だけが わが悩み知り給う。
ゲーテのミニョンの詩の一節です。この詩に出会った時に全身に衝撃が走った。人間が前に進むことが出来るのは、「憧れ」というものがあるからなんですね。