海上保安庁の巡視船に船艇職員として乗りたい

Question

海上保安庁の巡視船に船艇職員として乗りたい海上保安庁の有資格者採用試験を受けてみたいのですが１級小型船舶しかありません。
５級海技士の資格を取得するには３年の乗船経験が必要なので現状では不可能です。

無線従事者としてなら
・受験時において第一級または第二級総合無線通信士の免許を持つ者。
・受験時において第一級または第二級海上無線通信士の免許及び、第一級または第二級陸上無線技術士の免許を持つ者。
とあります。

この試験はかなり難しそうですが、難易度はどのくらいなのでしょうか。
また、この資格を取得するための講習はあるのでしょうか。
申し訳ありませんが、どなたか分かる方、教えてください。

Answer 1

1.【海技士】
毎回、1～4級の有資格受験者が多くいます。
当然に、5級よりも4級が、4級よりも3級が、3級よりも2級が、2級よりも1級が、採用されます。
もしも、5級を取得したところで、採用される可能性は高くありません。
せめて、3級は必要です↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1447840909

2.【無線従事者】
最も簡単なのが2級陸上無線技術士ですが、この資格さえ相当困難です。
毎回、1級陸上無線技術士、1級総合無線通信士、1級海上無線通信士の有資格受験者が多くいます。
当然に、2級陸上無線技術士よりも1級陸上無線技術士が、1級陸上無線技術士よりも1級海上無線通信士が、1級海上無線通信士よりも1級総合無線通信士が、採用されます。
お金と時間に余裕があるなら、いっそ国家試験の一部免除認定校、科目確認校、長期型養成課程認定校に入学して取得することをお勧めします↓
http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/operator/oai/index.htm

3.【電験・語学系・気象予報士】
本年度の有資格者採用では、電験・語学系・気象予報士採用がありませんでした。
今後、電験・語学系・気象予報士に欠員が出なければ、募集は無いでしょう。

4.【2等航空整備士】
お金と時間に余裕があるなら、いっそ専門学校に入学して、2等航空整備士取得をお勧めします↓
http://www.cna.ac.jp/department/department1-4.html

5.【職歴】
有資格者採用では、職歴の審査も重要。
無線従事者なら無線従事職歴が、電験なら電検職歴が、語学系なら語学職歴が、気象予報士なら気象予報職歴が、航空整備士なら航空整備職歴が、重要です。
3～4倍の競争率である有資格者採用試験に合格したいなら、せめて1級陸上無線技術士または、1級海上無線通信士以上の資格を持ち、無線従事職歴を積み、海事に関する資格も多数取得しておくことが肝心。
なお、乗船履歴なく得られる海事資格の一例↓
●海上防災訓練の標準・消防実習・海洋汚染対応・コンビナート・有害物質のコース
http://www.mdpc.or.jp/contents/gyoumu/index03a2.html#course01
●漁船等衛生担当者講習修了資格
https://www.sempos.or.jp/jigyou/eiseikoushu.html
●日本赤十字･水上安全法救助員Ⅱ
http://www.tokyo.jrc.or.jp/application/suijo/img/2010umi.pdf
●その他
ClassNKアカデミー修了証書、船舶保安管理者、船舶保安統括者、危険物海上運送規則トレーニングコース修了証書、危険作業登録講習修了証書、タンカー安全担当者講習修了、海洋港湾構造物維持管理講習修了、海事代理士、乙種危険物等取扱責任者、
http://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/academy/index.html
http://www.mtc.ac.jp/kyoiku/pdf/10%20sso_cso%20kaisai%2010-3.pdf
http://www.nkkk.or.jp/guide_koeki/guide_seminar.php?id=2
http://www.sensaibo.or.jp/CL04/170_S1.pdf
http://www.sensaibo.or.jp/CL04/18_S1.pdf
http://www.cdit.or.jp/lecture/2008_iji_info.html
http://www.mlit.go.jp/about/file000049.html
http://www.mtc.ac.jp/kyoiku/pdf/10%20kiken%20kaisai%200413.pdf

6.【艦艇職】
なお、http://www.kaiho.mlit.go.jp/jpam.pdfのとおり、艦艇職のほかに多くの職種があります。
有資格者採用でも、次のような陸上職の辞令が少なくありません↓
●航路標識(灯台など)の管理、●海洋調査、●118番担当、●海洋環境保全講習の講師、●シーズネット担当、●クアリングハウス担当、●海上交通センター管制、●国際機関(国際海事機関、国際水路機関、国際航路標識協会)担当など。

7.【既回答】
この質問に関連する私のベストアンサーがあるので、ご参照下さい↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1151031686
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1050051045
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1348674123

Answer 2

公務員の手当ての計算では1級の通信士／無線技術士は大卒あつかい、2級なら短大卒扱いです。
まあ、レベル的にそんな感じです。
まったくゼロからはじめるなら電波系の専門学校に通わないといつまでたってもめどが見えないでしょう。

資格を取るための講習はありません。ただし、高校の無線通信科や大学の電子工学科を卒業すると一部科目の免除もあります。
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/operator/001.pdf
電気通信大学は現在電気通信術が必修ではないため、卒業してもほかの大学とあまり扱いは変わりません。

2級陸上無線技術士のひとつ下の「1級陸上特殊」だと講習で取れるのですが、学歴がないと講習を受けることもできません。
http://www.nichimu.or.jp/yousei/pdf/honbu/yousei_honbu.pdf

なお、海上通信士の電気通信術にはモールスはありません。 試験内容は送話、受話とテレタイプです。

モールスは現在漁船と自衛隊以外使い道がないので、総合通信士とっても使い道はそうありません。
(特に、2，3級の総合通信士が使い道がない）

通信士全体として求人が少ないので、放送局や携帯電話会社で求人の多い陸上無線技術士を取得することをお勧めします。

Answer 3

無線従事者国家資格の中で最高難易度を誇るのは、『総合無線通信士』です。
この試験は、無線工学や法令だけでなく、英語や地理、モールス信号の実技（素人では全くお話にならないレベル）等、要求されるレベルが半端ではありません。最下級の３級ですら、合格率が例年10％以下を推移しています。しかも、要求されているのは『２級以上』なので、『総合無線通信士』は現実的ではありません。
次に、『海上無線通信士』ですが、こちらは筆記試験自体は最も優しい部類に入るでしょう。しかし、科目に英語がある為、英検２級程度の英語力が無ければ太刀打ち出来ません。オマケに、モールス信号による実技試験がある為、付け焼き刃で突破するのは不可能に近いでしょう（アマチュア無線のモールス信号とはレベルが違います）
最後に、陸上無線技術士。この試験の大きな特徴は、純粋に無線工学と法令ばかりで構成されている点です。英語やモールス信号実技がありません。つまり、今回挙げられた資格の中では、一番現実的なものになります。
但し、筆記試験のレベルは尋常じゃ無い程に高く、合格率が極めて低いのが現状です。特に『無線工学Ｂ』という科目は、内容がマニアック過ぎて、余程勉強した人以外攻略出来ません。
時間をじっくり掛けて、『陸上無線技術士』の勉強だけに専念してください。他の資格に浮気しなければ、突破は不可能ではありません（受験のチャンスは年２回あります）

講習会についてですが、無線協会で行われる講習会に『総合無線通信士』、『海上無線通信士』、『陸上無線技術士』に関するものはありません。民間の教育団体による、資格試験対策通信講座等ならあるかもしれませんが…（何れにせよ、国家試験に合格しなければ話は進みませんね）