ドキュメンタリー番組の制作に関わる仕事に就きたいです。 その手の専門家を育てる名門の大学/専門学校をいくつか教えて…

Question

ドキュメンタリー番組の制作に関わる仕事に就きたいです。

その手の専門家を育てる名門の大学/専門学校をいくつか教えて下さい。
（東京か神奈川希望です）現時点ではプロデューサーにもカメラマンにも興味があります。
どちらの職業でもいいのでドキュメンタリーの名門を知りたいです。

また、
勉強によってどのくらいの作品を作れるようになるのかも知りたいので、
学生が在学中に作った作品（卒業作品とかあるのでしょうか？）もWebなどで見られるところがあれば併せて教えてください。

Answer 1

ドキュメンタリーは手法に系統的なモノも存在しますが、非常に個人的な発想が映像化されたものであるため、教育的手法に馴染まない分野と言えます。日本においてドキュメンタリーで有名なのは「A」の森達也氏、「ゆきゆきて神軍」の原一男氏などですが、彼らは学校に通って手法を獲得してから作品を作った人たちではありません。それ故アカデミックな教育は不要とも言えます。あえていうならば沢山のドキュメンタリー映像作品を見るべきでしょう。その中に自分が感動したり、同じ感覚を共有できる作品があると思います。ドキュメンタリー作品には一般的な映画作品とは違う映像文学がありますから、そうした手法を研究するのも一手です。ドキュメンタリーを作りたいのであれば、まず「テーマ」が必要です。個別の事件や事象に対する疑問や好奇心がテーマの材料となりますが、そのテーマに対する個人的な強い想いも必要です。政治的事件、社会的事件、動物、環境、気象、現象、音楽などテーマとなる材料は様々にあり、その中から１つ自分を惹きつけて離さないテーマを厳選しましょう。テーマが決まれば、あとは何を伝えたいかとどうしたら映像で伝えられるかに集中しましょう。どんな映像が必要なのか、どんな取材が必要なのか、どの位期間がかかるのか？などスケジュールを組む必要があります。スケジュールが組めれば、予算が組めるので、費用も自ずと出てまいります。
正直言いますと、日本のドキュメンタリー映像作家で職業人として食えるほどの活躍をしている人間は殆どおりません。ドキュメンタリー映像作品はそれほどビジネスになり難い分野です。それはドキュメンタリーが個人的な視点を世に問う部分が多く、一般の認知を得難いという事実があるからなのと、日本中で上映してもらえないというハンデもあります。NHK制作のドキュメンタリーはNHKや子会社の社員が作っており、そういった意味では彼らが一番食えているドキュメンタリー映像作家かもしれません。ドキュメンタリーは映像取材に時間がかかるため、かなり事前の持ち出しが多いのです。山形では２年に一度山形国際ドキュメンタリー映画祭をやっているので、ネットで調べて行かれたらどうでしょうか？ 世界中の作家が集結し、登録作品全てを上映館で見ることが出来ますし、監督、作家とも非常にフランクに接する期間が与えられる場所です。今年は10月6日［木］－13日［木］が開催日なので、チャンスだと思います。こうした場所で直接ご自身の思いや疑問をぶつけてみるのも方法でしょう。
（山形国際ドキュメンタリー映画祭）
http://www.yidff.jp/home.html

はハンディーカムのようなビデオ効き