航空機などの製作で使う「ジグ」について教えてほしいです。 どのようなものなのか 何につかうのか どのようにつか…

Question

航空機などの製作で使う「ジグ」について教えてほしいです。

どのようなものなのか
何につかうのか
どのようにつかうのか

Answer 1

冶具とは、組立を行う際に各部材の位置決めをするための道具です。
基本的には、組立が完了すれば、冶具は必要ありませんので撤去します。
たとえば、主翼や胴体を組立ようとした場合、単にフレームに縦通材を通して、リベット止めをしていったのでは、完成したときに中心が狂っていたり、ねじれていたりする可能性があります。
その危険性をなくすため、要所要所の位置（寸法）が出るように冶具を作って、その冶具に当てはめて組立をしていけば、正確な主翼や胴体が組みあがるというわけです。
また、これは飛行機だけでなく、船などを組み立てるときにも同じことをしています。
秀和システムさん発行の「よくわかる最新飛行機の基本と仕組み」という本の中の第６章に、飛行機の材料と生産技術という章があります。１７９ページの６－８（組立冶具）にエアバスの冶具の写真がのっています。参考にしてください。
飛行機や船に限らず、さまざまな産業機械を組み立てる場合、正確な寸法や位置がでるように、また、組立作業者が作業しやすいように、冶具や台を作って作業を行います。この冶具や台を専門に設計する設計士もいます。
以下、そのURLです。

http://books.google.co.jp/books?id=QnJyhRsQUHwC&pg=PA178&lpg=PA178&dq=%E3%82%B8%E3%82%B0%E3%80%80%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E3%80%80%E7%B5%84%E7%AB%8B&source=bl&ots=sVDTF6Xjo_&sig=OizDNo43drtJ1SkhZEdd3GH7Mt0&hl=ja&ei=LckETITFEYGUkAWhgonCDQ&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=7&ved=0CCcQ6AEwBg#v=onepage&q&f=false

追伸です：
冶具（ジグ）とは英語のJigの当て字です。いつの間にやら英語の「Jig」が漢字で「冶具」になってしまいました。