通訳・翻訳の仕事の魅力・醍醐味・やり甲斐って何ですか？

Question

通訳・翻訳の仕事の魅力・醍醐味・やり甲斐って何ですか？他人が話したり書いたりしたものを別の言葉に置き換えるだけで、仕事的には非常に単調に思えるのですが。ご意見お願いします。

Answer 1

まず通訳と翻訳の仕事は区別するべきでしょう。
通訳の仕事の現場は、人と人とのコミュニティーの場です。決して、言葉の変換という単調なことは言えません。相手の意思を受けとり、それを理解しなくてはなりません。
通訳ガイドを例にしてみていきましょう。観光通訳ガイドの場合、その対象は主に外国人ということになりますが、実際に観光案内等の当日の仕事だけでなく、当日に観光客の人がより充実した時間を過ごせるように、ホテルやご当地ならではの食事所、観光ルートなどを計画しなければなりません。そして、当日は、空港に出迎えに行きます。初対面ながらできるだけお客さんとの距離を縮めるために、親しげに接することも必要ですし、このあたりでは社交的さがかかせません。さらに、観光客ひとりひとりに気を配り、その人のことを知ることで、よりよい接待ができるというものです。
このようなことを母語でない異文化の人を対象にすることは容易でないこと想像できるでしょう。しかし、このような一筋縄ではいかないところにやりがいが生まれ、「ありがとう」の言葉、感謝の気持ちに勇気をもらい、「人との出会い」に魅力を感じるのでしょう。人のよろこびが自分の喜びにもなります。
このことは、どの通訳の仕事にも少なからず当てはまるもでしょう。
翻訳の仕事は、通訳の仕事と大きく異なるのは、直接人と接する機会はあまりないということです。しかし、翻訳するものには原作者のこころが描かれており、それを翻訳することはその人と共感することでもあります。何よりこの瞬間は他の職業にはない特別なものでしょう。
すこし別の視点から考えましょう。ハリーポッターを日本語に翻訳している人は確かにいるのは間違いないですよね。その人の気持ちになってみてください。好奇心がわきますよね。日本人の「ハリーポッター第一番読者」なんてのになれたりしちゃうんでしょうか。さらに、翻訳したとはいえ、自分が書き下ろしたものが、日本人の多くの人に読んでもらえるなんて、それはそれはうれしいに決まってます。
まあ翻訳せずとも、自分にそんな人を感動させることができる本をかけたら、それにこしたことはないでしょうが。。。

少し、乱雑になってしましまして申し訳ないです。少しでも通訳、翻訳の仕事についての理解が深まっていただけたら、私としてはすごくうれしいです

Answer 2

現役のフリー通訳・翻訳の者（英語）です。

普段では絶対に会えないような方々と会える（政治家、大使、ビジネス界の大物、芸能人、ミュージシャン、音楽家、スポーツ選手、在日FBI捜査官等）。ちなみに、今の主人とも仕事を通じて知り合えました！

なかなか行けないところにいけること（海外、各国大使館、セレブなパーティー、TVや映画の撮影現場、歌舞伎座の舞台、あまりうれしくないですが警察や拘置所とか）

収入がいいこと。最近は不況のせいで仕事が少なくなりましたが、それでも時給はほかの職種に比べたら高いです。

普通では知り得ない情報に触れられる（新製品や新しいサービスに関する情報、裁判、国家機密等。ただ、守秘義務があるので、他人にぺらぺら話せませんが）

翻訳の仕事であれ通訳の仕事であれ、自分でもしびれるような訳出ができたとき。

次回、同じお客さんに指名されたときや、お客さんの推薦や紹介で、見知らぬ人から仕事の依頼を受けた時。

もちろん、いいことばかりではなく、逆に、苦労は何かと聞かれたら、これまた快挙に暇がありませんが、別に聞かれているわけではないので書きません。

ちなみに、通訳でも翻訳でも、ただ右から左に言葉を転換すれば済むということはまずありませんよ。原文（又はスピーカー）の言葉の行間を読み、ニュアンスを保ちつつ、瞬時に訳出する言語にふさわしい内容でまとめ、内容によって言葉使いも変えなくてはいけないのですから。