解決済み
差し出がましいようですが、回答が無いので、一言。 私は現在は関係者でも何でもありません。 むしろ無関係者です(笑) その辺りは汲んで下さいませ。 宮大工の仕事は社寺建築ですが、大きく分けて2方向です。 まず、国宝や重文などの行政が管理する枠の社寺建築。 一方は、民間(地域)が管理する社寺建築。 前者は、国や県などの行政(例えば文化庁)から指定を受けた業者でないと携われません。 後者は、世間に認められた業者でしたら携われます。 もうお解りかと思いますが、賃金の出どころが違います。 従って、行政指定の業者は技術を賃金に替える事は比較的容易です。 ところが民間の業者は、昨今の冷え込んだ景気でお布施や寄付が挙がらない社寺を相手にしなければなりません。 当然、一般人は自分の生活だけで精一杯ですので、お寺さんや神さんの事は、正直、二の次になってしまい、社寺側にとっては資金源が断ち切れたような事になってます。 従って、建立も修復も見合わせるような実情になっている為に、宮大工として腕は賃金になりません。 以上、簡単な実情ですが、これだけを考えれば、皆が指定業者に集中してしまいます。 ところが上手くバランスが取れているのですね。 それは、皆が生き残れる程、楽な仕事では無いと云う事。 要するに、妥当な賃金か否かも含めて、比較的恵まれない体制での下働きがあるからです。 昔から丁稚奉公が当たり前のこの業界では、10年でようやく「ヒヨッコ」になれます。 当然、賃金のお話などタブーです。 裏を返せば、一端の大工になるまでは、ある程度の覚悟が必要だと云う事。 手道具も、親方からの支給になると思いますが、それを手入れするにも時間外を使います。 仕事以外も仕事です。 賃金よりも、その実情に耐えられるか否かです。 いずれにせよ、どちらの道を選んでも、楽ではありません。 大事なのは、賃金を度外視して仕事に没頭する強い信念です。 纏まりの無い長文になってしまいましたが、御参考まで。
なるほど:3
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