第3種冷凍機械責任者問題です。 「圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、蒸発圧力が一定のもとでは、圧力比が大きくなり、冷…

Question

第3種冷凍機械責任者問題です。
「圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、蒸発圧力が一定のもとでは、圧力比が大きくなり、冷媒循環量が減少することにより圧縮機の体積効率は小さくなる。」とありました。なぜ、圧縮機の体積効率は小さくなるのでしょうか？
どなたか、わかりやすいように解説していただけませんか？
お願いします。

Answer 1

体積効率とは、
圧縮機のピストンが冷媒を吸入して，これを圧縮して排出する場合，実際にはピストンとシリンダとの間には隙間（クリアランス）があり，また，ピストンと弁板との間にも隙間があり，この部分にガスが残り，100%の排出はできません。

体積効率＝吸込みガスの体積(m3/h)÷ピストン押しのけ量(m3/h)

これでは？？？って思うと思うので、実際に数値を入れて考える。
今、ピストンの容量が500ccとする。そのうち約1％の5ccが完全に押しのける事が出来ない量とすると、
圧縮比を4とすると、500÷4＝125cc、このうち5ccが排出されないから125-5＝120ccが実際に排出された量です。
これを圧縮する前の冷媒の量と考えると、
120cc×4＝480cc
480/500＝0.96

それじゃ圧縮比が8ならどうなるかっていうと、
500÷8＝62.5、62.5-5＝57.5
57.5×8＝460
460/500＝0.92

わかったかな？