解決済み
船舶と陸上との通信について。モールス信号は廃止とのことですがそれに関連しての私の疑問にお答ください。以前漁船の通信士をやっていましたがマグロのいるところ太平洋、インド洋はほとんど行きました。でも船が小さくてぼろ舟だから大西洋へは行きませんでした。そして強力な電波に混信に悩まされながら内地と通信は小さな送信機でモールスで行っていましたし不思議なものでかすかな信号でもビートをかけて相手の信号を捕らえていました。各県の水産高校の練習船はSSBの電話で50ワットでも内地と完全に話ができるよ!という話を聞いていました。前置き長くなったが現代ではもちろん衛星通信が発達しているから地球上どこからでも通話ができるし通信士がいなくても法令上かまわないようです、はっきり言って通信士という職業は消えてしまったのでしょうか?具体的に現在の船と陸上とはどんな設備でやり取りしているのですか?やや専門的でもかまいません。教えてください。
一般の人には殆ど目に触れないが自分では最先端の責務と思って頑張ってきた職業が消えて無くなったことは一寸淋しいが時代は進歩しているのですね!でも必要なときにすぐ連絡できる!いつも意思疎通が出来る!ということは素晴らしいことです。この質問を読んで回答してくれる方がほとんどいないのでは?と思っていました。回答が少ないがもっと読んでもらいたいです。
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おや、大先輩ですね!私も資格を取ってから官公庁の陸上設備を経験したり、 念願かなって商船通信士も経験した後で今は海岸局にいます。 私の職場でも平成に入ってすぐの頃まではモールスが鳴り響いていましたが、N TTが銚子に続いて長崎も廃止した事に歩調を合わせて電信は廃止にしました。 今はVHFだけいじっています。 沿海ならVHFが届きますし、近海や遠洋に出る船舶ではGMDSSの制度によって 2、4、6、8メガ~25メガくらいのMF/HF装置(SSB、テレックス)を持つのを義務 付けられています。ただこれらの装置は捜索救難機関(日本なら保安庁)や港湾 局といった所へ位置通報など航行上の連絡をしたり、万一の際のSOSに使うのが 主目的です。 では、かつてモールスを使って電報として送っていた私的な通報、つまり陸上側 の代理店や企業と船舶との間のやり取りはと言うと、やはりインマルサットを使った 衛星通信となります。業務関連の連絡はかつてはインマルFAXが多かったのです が、最近ではインマルにモデムをつないでEメールの形で送受信するのが流行って いるようです。我々が普段やるようなインターネットメールと同じ感覚で、PCでメー ル作成して簡単に送れてコストも安いようです。 http://www.jdc.ne.jp/seacomm.pdf 私の乗っていた船は国内と遠洋と半々くらいの航海でしたが、モールスで電々 海岸局に電報を送るのは乗組員から要請があった慶弔関連の物くらいでして 会社との事務連絡や乗組員家族との通話はNTT船舶電話でした。会社への 毎日の定時レポートは船舶電話のFAXで行い、外地航行中はインマルFAX を一日一回でした(あまり送ると金額が高いので) NTT船舶電話も昔のように沿岸部でしか使えないという時代ではなく、専用 のN-STARという衛星を使った物に変わりましたので、グアム・サイパン停泊中 にも不安定ながら通話ができる代物です。(実は小笠原向けビームのスピル オーバーでして、通話保証エリア外なんですが) 日本領土周辺なら沖縄でも小笠原でも(東シナ海でもグアムでも・・・) NTT船舶電話が使え、範囲外だとインマルの出番です。 また裏技的な扱いになりますが、外国船舶で日本へ定期航路でやってくる物 については、国内の船舶代理店が連絡の利便性を考えてあらかじめ日本の 携帯電話を貸与しておき、本邦沿岸に来たらスイッチを入れろという指示をして おく等もしているようです。携帯電話も通話エリアの改善が進んだために海上 でも結構使い物になりますから、これは通話コスト的にも安く済むのでいいアイ デアだと感心したものです。 長くなったのでこのくらいにしておきますが、うまくまとめきれず失礼しました。 私の元同僚や同級生で今も船に乗っている者はいますが、肩書きは通信士 ですがどちらかというと電子設備の保守屋さんという扱いだと聞きます。 水産系(漁船、調査・練習船)の船だとまだ無線通信実務がけっこうあって 重宝されてるそうですが、局長1名だけの配乗なのであれもこれもと仕事が あって忙しくてたまらないとか。うまくバランスを取るのは難しいもんですねぇ。
なるほど:2
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