解決済み
今年4月に番組制作会社に入社した新人ADです。 ①配属先が決まらない。 ②仕事ができない。 ③面談が大の苦手。 以上の理由で仕事へのモチベが下がってきています。ADに憧れて苦手な面接も頑張って入社したのに配属先が決まらない、配属先は面接しないと決まらない、そもそも馬鹿すぎてリサーチも編集もできない。こんなんじゃ配属先が決まっても役立たずって言われるだけだと思いどんどん自信無くしています。 自分と同じ今年入社した人で配属先が決まらないって人いますか? リサーチも編集もできない、教えてもらったこともすぐ忘れる、メモすらもできないような自分にADやれると思いますか?
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若い時は某局の関連子会社の制作会社社員としてテレビ番組のディレクターやプロデューサーを経験し、今はPR映像の制作会社を立ち上げて経営をしている者です。 私も若い頃はADでしたし、自分の無能さに悩んだことがあります。失敗ばかりして、自己嫌悪に陥り、同期の皆さんと自分を比較し、自らの可能性を自己否定していた時期がありました。 とはいえ、自己嫌悪に悩みながらも仕事を続ける中で学び続け、三年目くらいから自信を持って仕事をすることができるようになりました。つまるところ、人はどこかで化けるのです。「継続は力なり」です。時間がかかっても最終的にモノになれば良いのです。ダメが続くことはありません。これは断言します。 そこで一つ伺いたいのですが、上司はしっかり教えてくれていますか?テレビ番組制作の世界ではよくある事なのですが、上司もあまり部下に興味を持たず、育てようという意識が薄い人が多く、新人さんは「現場を見てなんとなく仕事を覚えている」という状況ではありませんか? どんな頭の良い新人さんでも、最初から仕事ができる人はいません。ですから会社は新人さんに対して教育を行う義務があります。ところが、テレビ番組の制作現場は忙しく人も足りていませんから、本来は新人ADを育てる立場にあるディレクターですら「映像演出/映像制作とは何か?」という仕事の根本を考えたこともなく、まして細部に至るまで理解している人がいないという状態が多く見受けられます。これでは、部下が育つこともありませんし、結局のところ「ただ何となく感覚で番組を作り続ける」という状況から抜け出ることはありません。 私は映像の演出はもっと学術的に体系化して実践しつつ後進のために理論として再構築して教えられるくらいでなければディレクターとして一人前とは言えないと思っていますが、そういった意識を持っているディレクターは多くないのです。 ですから例えばカメラワークにしても「ここはお任せで」という言葉で逃げてしまうディレクターが大変多い。本来なら「ここはこういった意図があるカットだから、カメラワークはこうやってお願いします」とカメラマンに対して具体的な指示ができなければ仕事をしているとは言えません。映像ディレクターの仕事というものは、すべてに理由が必要なのです。 そこでアドバイスなのですが、周囲にいる数名の先輩ディレクターを観察して、一番具体的に指示を出している人を探し、その人が出している指示の意味をよく考えてみることです。「なぜ、そういう指示を出したんだろう?」と考えることで、そのディレクターがどういう思考回路で番組を組み立てようとしているかをシミュレーションするのです。そして自分なりの解釈ができたら、その解釈が正しいかどうか?そのディレクターに直接聞いてみたら良いと思います。場合によっては「なぜこのカットはこうなのですか?」などと具体的に質問をしてみても良いかもしれません。 どうもADさんというのは先輩であるディレクターに遠慮してコミュニケーションをしない例が多いですが、もっとディレクターに思い切って聞いてみるのです。自分の仕事に対して質問をしてくる。もしくは自分の仕事に対して新しい解釈をしてくれる部下を、面白がらない上司はいません。私なら大歓迎です。 そうやって先輩の仕事をうまく吸収するのです。 リサーチも編集も、ロケの仕込も、最終的な番組の仕上がりの目標や狙いがわかっていないと、出来るはずがありません。まずは映像演出、つまりディレクターの仕事を良く観察して、それが一体どのようなものか?そしてどのような思考回路から生まれてくるものなのか?これを考えるクセを付けることです。 ディレクターの最終的な狙いがわかれば、その狙いを実現するためのネタを集めるリサーチも、狙いをモンタージュとして具現化する手段である編集も、うまくいくようになります。 今の質問者様の質問内容から判断できる範囲ではありますが、私の経験からお伝えできる事を書いてみました。つまるところ、簡単に言えば「ADやディレクターの仕事、つまり「映像演出という仕事」を理解するには時間がかかるのは当たり前。もっと先輩の仕事を観察して、その先輩の思考パターンを考察すること。場合によっては直接先輩に質問したら良い」ということになります。 以上、参考になればと思います。 最後に、質問者様のようなお若い方が、これからのメディアを支える中心となるのです。あまり思いつめず、好きな仕事を続けてみてください。若い方々が思うより、社会はずっと寛容ですよ。期待を持って皆さんのような新人さんの開花を待っているのです。 一緒に、メディアという仕事を通じて、この社会を良いものにしていきましょう。
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