職場の上司である事業部長の奥寺幸太郎(岩谷健司)に危害を加えたのは、若手社員の星野昴(中尾聡)という男で、これが刺殺された被害者、という物語でした。で、刺殺犯は、派遣社員の足立日向(広田亮平)。部下というより、何時でも首を切れる(?)別会社の派遣社員。この男はビンテージジーンズのコレクターでしたが、上司に危害を加えた星野昴は、特にコレクター(ジーンズ集めの趣味)ではありません。 ともあれ、会社を辞めるので貸した金を纏めて返してくれと言われた派遣社員が、安物ジーンズを手渡したり、そして、そう言って来た社員に対して殺意を抱くなど、ありえない設定だった。古着屋の件も芋農家の件も不要でナンセンスだった。予想外の査定をした古着屋でビンテージもののボウリングシャツを購入するなどありえないし、余りに安い査定に売るのを断念して持ち帰っていたジーンズのみに被害者の血痕が付着していたというのも無理筋。そんなピンポイントに血液が飛ぶなどありえない。また、折角貰った焼き芋を打ち捨てられたことで上司が部下に対して怒りを爆発させ揉み合いになったというのなら、芋農家の件は有効だが、しかし、打ち捨てられた焼き芋を上司の部長は冷静(?)に拾っている。焼き芋が捨てられたことに、部長は怒り狂ったというふうには描かれていない。いよいよ踏み潰されて怒ったという感じではあるが、わざわざ、貰ったものを踏みつぶすなど、ありえない。ありえないことをして、靴底に焼き芋が付着するという、誠に苦しい設定だった。よって、芋農家の件は要らない。かように、今シリーズの科捜研は、少しずつ、至る所に脚本上の不備が目立つ。
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