私は、公認会計士試験に合格しました。 かなり時間がかかりました。 公認会計士試験は、マーク式の短答式試験と論述式の論文式試験があります。 朝から晩まで電卓をたたく計算科目。覚えて忘れ、細かい知識を要求する理論科目があります。 私は所謂、2流私立文系大学卒。論述する試験など受けたことが無かった… 短答式試験はマーク式。何とかクリアすると次の論文式試験。この論文式試験は3年チャンスがあり、それに不合格すれば再度短答式試験から受験しなおさなければならない。 論文式試験の勉強、論述することが分からない。『0点なんて、のび太君ぐらいしか知らない』それが自分になるなんて。大の大人が泣いてました。予備校の問題集の解答例を丸暗記するも、未知の問題にどう考えてどう解答すればよいのか分からない。 試験は3日間、3回目、もう後がない試験で初日の1科目目もう何を書いていいのか分からない。試験を途中で棄権… 年齢も年齢。再就職もないしできない。私鉄の電車に飛び込もうかと思いました。飛び込もうという感覚ではなく、体が引っ張られる感覚。あの時初めて感じました。 その後、友人に叱ってもらえました。 どうしようもなく、お金もなくなり。ブラックキャットの配達バイトがありました。ドライバーの横に載って一緒に荷物を配達する。当時、Amazon問題で無茶苦茶走り回っていました。運動不足で最初はバイトが終われば寝てました。忙しく走り回り、体を疲れさせると、考えられなくなる。そうやって予備校代を貯めていきました。 そんな中、ある本に出合います。それは大学受験の際、『ロジック』を駆使して読解する講師の本でした。実は、この講師が偶然自分が通う予備校に登壇しました。私はなぜか意地をはり受講しませんでした。一方、友人はその講師を受講し慶応法学部に合格しました。 ふと、その人の本をブックオフで立ち読みし、『ロジック』というモノを再度勉強することになります。この時、パッと自分の中で何かが繋がりだします。 今まで何十回も読んできたテキストの読み方が変わり、論述試験とはどういうモノのか、未知の問題にも論述する、思考とは何か。 いろんなものが繋がりだしました。 バイトは忙しく走り回りました。時に朝から夜の配達迄、汗だくになりながら、冬は雪の中でも。 ですが、一度『考えること』が分かりだし、バイトの隙間の時間でも頭を使うことができるようになりました。 もう一度、短答式そして論文式試験にトライできる機会が巡ってきました。 そこで、私は合格しました。 河野ゲント氏が数か月で上位でごうかくしましたが。私はもっと時間がかかりました。ですが、そこで得た『考える』ことは今も実践しています。
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