(0)国土交通大臣発給の三級海技士(機関)の免状を所有ならば有資格者採用試験に応募できます。 (1)有資格者採用試験の1次試験は高卒程度国家公務員採用試験で,その内容は海上保安学校学生採用試験・船舶運航コースの試験と同等です。 (2)入庁するとき勤務したい管区の希望を出すことができます。実際の配属管区は欠員状況によりますので希望が通らないことがあります。 (3)自衛隊の俸給号俸を引き継いで海保の俸給号俸への横滑りはしません。高校新卒初任給に自衛隊の勤務年数が前歴加算された俸給調整がされます。 その他,退職金算定経歴の引き継ぎ 公務員の割愛制度を使って海自退職時に退職金を貰わす海保に転職した場合は海自+海保の通算勤務年数で退職金が支給されます。 公務員の割愛制度を使わず海自退職時に退職金を貰って海保に転職した場合は海保のみの勤務年数で退職金が支給されます。 その他,階級 自衛隊での階級も海保への横滑りはありません。3等海上保安士or2等海上保安士からのスタートです。階級制度的には3等海上保安士=3曹,2等海上保安士=2曹に相当するのですが,現状は3等海上保安士が海上保安官最下位の階級で実際の職分は3〜2等海上保安士は海自の2士〜士長ぐらいな扱いです。 因みに,機関3級の免状は国土交通大臣発給の3級海技士・機関の免状ですよね海上自衛隊発給の機関3級では有資格者採用試験に応募できません。 国土交通大臣発給の3級海技士・機関の免状所有なら,海上保安官在籍3年で海上保安大学校特修科(海自幹部候補生学校相当)に応募でき選抜試験科目免除があります。また,特修科1年が6ヶ月に短縮されます。特修科を終了すると3等海上保安正(海自3尉相当)となり,その後は無試験で定年までに3〜2等海上保安監(海自2〜1佐相当)まで昇任できます。また,海保には「営門」の特別昇任はありません。
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