マクロ経済です。 準備預金について

Question

マクロ経済です。

準備預金について参考書に「インフレ率の上昇傾向を織り込んで金融市場の名目金利が上昇する局面で、準備預金金利が低水準のまま据え置かれると市中銀行が買いオペに応じない」という趣旨の記述がありました。

質問.
なぜ、この状況では市中銀行が買いオペに応じないのでしょうか。

解説お願いいたします。

Answer 1

＞インフレ率の上昇傾向を織り込んで金融市場の名目金利が上昇する局面

市場での金利上昇なので、長期金利の上昇を想定しているのだと思います。
短期金利は日銀が完全にコントロールしていますから。

＞準備預金金利が低水準のまま据え置かれると市中銀行が買いオペに応じない

超過準備が低金利に維持されるということですから、市中銀行は超過準備を放置せずになんとか運用しようとします。そして、比較して長期金利が上昇しているのであれば、長期債での運用を想定しますから、わざわざ買いオペに応じて長期債を手放すことはなくなります。

高金利債券を手放して、低金利の超過準備に替える事になってしまいます。