私はメイクアップアーティストではありませんが、ヘアメイクやメイク関係の人と仕事をしたり、話すので回答します。 ■ヘアメイク、メイクアップについて 海外ではメイクとヘアの仕事が分業されており、メイクアップとして働く道もあり得ますが、日本ではほとんどの場合ヘアメイクとして、ヘアとメイク両方必要とされる現場になります。 ヘアメイクの仕事自体多くないので、メイクのみなど選ぶ選択肢は新人のうちはほぼありません。やれと言われたら美容師の免許を持っていなくても、やらなくてはいけない現場にも当たると思います。 なので、基本的に日本では「『ヘアメイク』として仕事を選べるぐらい売れた人でメイクの方が得意な人が『メイクアップ』として仕事をするようになる」という形ですね。 一部、化粧品会社専属のメイクアップアーティストや、劇団でメイクのみ必要とされるところもありますが、そういった仕事は極々僅かで非常に激しい競争に勝つか、もしくは最近だとyoutuberとして自分の顔にメイクを施す方法などありますが、お察しの通り成功する確率は非常に低いです。 ■ヘアメイクの仕事、お金事情 ではヘアメイクの仕事は多いかと言われると、そちらも多いわけではありません。ただ、ブライダル関係やお水系の仕事の人へのヘアセット、ショーや劇団の裏方、雑誌やTV等の撮影など仕事できる場所は多岐にわたるので、仕事の数自体はメイク単体よりは増えます。 基本的に働き方は、美容室や企業でヘアメイクの仕事を請け負っていたり力を入れている所に就職するか、ヘアメイク事務所に所属するか、フリーランスとして個人で請け負うかになります。 美容室の場合は基本の営業は一般的な美容師となるので、ヘアメイクの活動は仕事としては成人式や祝い事の定期的な形と後は趣味程度になる場合が多いです。ブライダル関係の場合は仕事にしやすいですが、ブライダルヘアメイク専門になるでしょう。 ヘアメイク事務所の場合は、基本的に新卒の求人を受け付けていないので、美容室やフリーランスとして働き実績が無いとほぼ採用されません。働けたとしても、アシスタントとしてパート扱いかボランティアレベルが殆どだと思います。 ヘアメイクとして働いている人に弟子入りして無給で働く事も多いですが、生計を立てられなくなるのでお勧めはしません。 メイクにしろヘアメイクにしろ基本的になるのが難しく、100人いて成功するのは1人いたら良い方な仕事です。仕事というよりかは趣味の延長で続けて、才能のある人だけ仕事としてやっと続けられるという感じで、成功するには努力も才能も人脈も運も全て必要です。 ちなみに、美容学校によっては『「ヘアメイク」「メイクアップ」になるのに美容師資格が必要ない』という学校もあります。嘘ではないのですが、とにかくお金のために入学して欲しいだけで、生徒の将来を全く考えていないので、そういったことをオープンキャンパスなどでいう学校は警戒しましょう。 ただでさえ、仕事が少ないのに美容師資格が必要な仕事を取捨選択するような余裕はありません。非常に有利になるので美容資格は基本的には取得しましょう。 (美容部員→メイクアップなどの極少数のケースを目指す場合は除きます) ■ネイル 進学希望地域がわからないため何とも言えませんが、1級や上級は非常に難易度が高く、習得に時間がかかるためネイルコース、ネイル学科などがある美容専門学校でしか合格は難しいかと思います。 ヘアメイクも非常に多岐にわたる技術習得が不可欠なしょくぎょうなので、ヘアメイクもネイル1級上級もとなると、授業だけでなくほぼ毎日授業外での練習レベルになる可能性もあるので、覚悟しましょう。
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