アーク溶接は、溶接で溶かすための熱源が電気アークによります。 ガス溶接は、熱源が酸素ーアセチレンの燃焼炎によります。 アーク溶接には、被覆棒溶接・半自動溶接・ティグ溶接があります。電源の他に必要となるのは、半自動溶接では主に炭酸ガス、ティグ溶接ではアルゴンガス です。被覆棒溶接は溶接電流を流すケーブルさえあれば作業できますので、アーク溶接の原点ともいえ、現場作業にも合致しやすいです。 ガス溶接は、現在ほぼ行われていない と観て好いでしょう。日本溶接協会の技能検定試験に割合と長くタッチしましたが、私の在住する県(さらには地区)では10年以上も受験者を観たことありません。 しかし、酸素とアセチレンボンベとゴムホース&トーチさえあれば(それと技量!)つけることができるので、本当の現場OK溶接です。が、ステンは溶接できませんね。 ****************************** この質問が多いようですので、ついでに別質問にお応えした内容をコピペしました。ご質問からズレますが、脳裏の片隅に置いてくださると嬉しいです。 ******************************* 『ガスで溶接できますか、電気で切断できますか』への拙の回答です。 ・ガスでつける=できます。 別回答者さんのとおり、熱源の違いから遅々とした溶接しかできません。 ですから、わが国では「溶接」に酸素ーアセチレンガスを使う現場は まず 無いでしょう。発電機など電気設備がないところでもボンベを 持ち込めば溶接ができるのはメリットですが。 ただ、電気アーク溶接のようには母材を深く溶かさないことを利用、 一部の現場では硬化肉盛り(コバルト合金のステライトなど)を行って いるやもしれません。ん十年も前になりますが、自動車エンジンの 排気バルブに肉盛りされるのを見学できました。その折に、アセチレン からの炭素が鉄鋼に侵入して、ごく表面の融点を下げることで鉄鋼の 表面が”汗をかいた”状態になるスウェーティングという現象を利用する ことを知りました。 ・電気で切る=できます。 代表的な利用が”アーク エア ガウジング”です。 炭素電極棒の先端で電気アークを出して母材を溶かし、溶けた部分を 高圧エアーで吹き飛ばし除去します。溶接現場では、欠陥の出やすい ビードの裏側を斫り(欠陥を除去し)改めて裏側から溶接する ことが あります。特に圧力容器など溶接欠陥を嫌う現場で行うことがあります。 もちろん小さな部分なら、アーク熱だけでチョイチョイと溶かすこと で切断することもできるでしょう。
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