大学学部のカリキュラムを決めるのは誰？

Question

大学学部のカリキュラムを決めるのは誰？薬学部で、薬剤師の資格を取るのに4年で取れたのが6年制になりました。看護師も6年にという話もあるようです。そういった制度を変えるのに動いているのはどう方々なのでしょうか？？？

管理栄養士が臨床に出るのに、四年生大学で知識は十分ですが、臨床経験が少ないと感じます。
大卒でも臨床現場に通じる一定のスキルが担保されていないと感じます。もちろん現場で学ぶのが1番ですが、他の臨床職種に比べると、管理栄養士の職域が広いため、臨床に特化した実習は極端に少ないです。

６年制の臨床管理栄養士の学部ができると良いなと感じます。

未来の同職種のために、ただの管理栄養士の私は、どんな働きかけをしたら良いですか？はじめの一歩の踏み出し方が分かれば教えてください。

それとも、私のようなただの管理栄養士では、できることはないでしょうか？

教えていただけると幸いです。

Answer 1

医系資格は厚労省の管轄なので、厚労省に入ると、色々とできると思います。

しかし、6年制にするために、現実として1番重要なことは「私立大学６年間の学費に見合う収入が得られる」ことです。医師はもちろん見合う収入が得られます。獣医師は開業すれば何とかなりそうですが、多くの需要がある産業動物（牛、豚、馬など）を扱う獣医師（公務員や畜産団体）は、お給料が高くないので、見合いません。そして、最近行われた薬剤師６年制は明らかに失敗です。

と言う状況ですので、看護師と管理栄養士の６年制は不可能だと思います。なので、大学院で上位資格を取る仕組みにするしかありません。学会資格の臨床栄養師を公的資格にして、大学院前提にするのが現実的かと思います。

Answer 2

資格について大学が口を出すことは無いでしょう。

カリキュラムは，その大学学部学科がどういう人材を
輩出したいかによって決まります。しかも大学は就職
予備校でもないし，資格取得機関でもないから，それ
を優先するとも限りません。僕が勤めていた大学学部
学科は国家公務員になって欲しい学生を育てたいとは
思っていますが，そのための教育とか模擬試験とかは
しておりません。そういうことは個々の学生が自分で
どうにかするべきことだから。

資格取得を目的とする大学なら，おっしゃっている
ような教育プログラムを設定するかもしれませんが，
その学問の基礎をきちんと卒業生が身に付けて欲しい
という大学なら，資格のことは二の次にしますよ。

どういう卒業生に育てたいかということは，その学科
のディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーに
記載されて公表されています。文科省がその公表を
義務付けておりますから。

Answer 3

何年制にするかは文科省の管轄ですね。
むろん、政府の直属なので勝手に決める事はできませんけど。

薬は創薬系の4年制、薬学系の6年制となりましたが、医師と薬剤師のポジションを対等にする意図があったと思います。

4年制薬はマスター進学率が高いですね（上位校の方が進学率が高いです）。通っていた大学の薬-創薬の院進学率は93.1%なので、実質的に6年制。

機械工学系74.8%、応用生物78%、先端化学86%、工業化学75%など比較的マスター進学が多い学系もあります。旧帝東工の理系だと全学系平均で90%くらいあるのでは。

Answer 4

薬学部の時は薬剤師会の提案だったかと思います。
名目は、「医療技術の高度化・医薬分野の発展にあわせて、より高度なスキルを持つ薬剤師が必要とされるため」とのことでしたが、思惑としては、医師と対等な立場を目指しての事でした。

その結果、4年間で資格取れるならといった優秀な層（特に女性）が、同じ6年間なら医学部で良いじゃんとなり、薬学部の人気が落ち、医学部人気（そのため、医学部受験する女性が多くなったらしいです）を再加熱させるきっかけとなりました。

管理栄養士の支持団体は日本栄養士会なので、会員になり発言権を得られる立場になるか、偉い人と知り合いになり考えを訴え続ける感じになると思います。
ただ、6年制になるなら、薬剤師で良くないと、薬学部の時みたいに人が流れるリスクもあるため、4年制のスケジュールで組込む（密なスケジュールにする）という結果になると思います。