>特許が切れているせいで製薬企業は焦っている いわゆるパテントクリフというやつですね。莫大な開発費を投じて開発した新薬の価格は、特許が切れると、他社も自由に製造販売できますから、価格が大幅に下がります(結果、会社の利益も減る)。ですので、新薬を次々に開発して稼ぐ研究開発型の製薬会社だと、特許が切れる新薬の数と同等、あるいは、それ以上に新たな新薬を開発して市場に投入し続けないと、売上・利益を維持・伸ばせません(この手の話は昔からずっと言われている話であり、ここ最近始まったものではありません)。とは言え、開発に成功すれば、特許が切れるまでの売上・利益はかなりでかいので、経営的には安定してポテンヒットを積み重ねるというよりも、常にフルスイングしてホームランか三振かという感じになってしまいます。また、年々、新薬の開発費は高騰しているので、経営の安定性という意味では、研究開発型の製薬会社は経営の舵取りが難しくなってきている/潤沢な開発費が確保でき、かつ、新薬の特許切れによる一時的な売上・利益減にも耐えられる資本力のある大手でないと生き残りが難しくなってきているように思います(ここ数年、製薬会社のM&Aがニュースになるのもそういう理由によるものです)。 ちなみに、私の大学時代の同期で、大手製薬メーカーに就職した友人がいましたけど、新薬よりも、(原材料が砂糖、塩、水という)原価の安いポカリを作って売る方が儲かるとか言ってましたね。 >製薬企業は近い将来、高い収入は見込めなくなりますか 医療制度が現状のままこの先もずっと変わらないのであれば、研究開発型の製薬会社(特に大手)ならば、比較的高収入が期待できると思います。但し、医療制度を支える国の財政状況を見る限り、医療関係の予算がこの先も、今までと同じように増額し続けられるとはとても思えませんので、将来、どこかで、財政的に行き詰って国の医療政策に大幅な変更があった場合は、研究開発型の製薬会社の経営にかなり大きな影響が出ると予想されます。貴殿が就職して定年になるまで、40年ぐらいあるわけですから、その間に国の医療政策に大幅な変更がある可能性はかなり高いのではないかと思います。 あと、製薬会社といっても色々で、たとえば、ジェネリック品を主に作っているような会社だとそんなに高収入では無いですよ。 >旧帝大や国公立薬学部の人が大企業を占めて、工学部の自分はやばい 何が言いたいのかよくわかりませんが、意味不明な勘違いではないですかね(笑)。国立大の工学部でも有機系の研究室ならば(特に研究室の教授が製薬会社とのコネを持っているならば)、製薬会社に就職できますよ。
世間一般から見ると、これからも高い収入は見込めるとおもいますよ。内資のパイプラインが少ない中小企業は存続が危ぶまれますが、大手であればすぐになくなることはないでしょう。 研究や開発職は旧帝大が多いのは事実ですが、まずは採用されるよう頑張ってください。
国内の製薬会社は高い収入どころか存続が危ぶまれています。
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