行政書士試験は、切り口を変えた法学検定試験程度です。 行政書士としての実務を試すための試験ではありません。 これに対し、司法書士試験は、合格すれば、司法書士としての実務能力が備わっていると担保されています。 両者の試験は、天と地ほど乖離しています。 ※なお、以下は参考までに(気分を悪くしないでください)。 司法試験と行政書士試験において共通することは、実務知識が出題されてないことです。 司法試験の場合、難関大法学部から難関法科大学院を終了してから司法試験合格後、司法修習生を経てから再度修了試験に合格し、裁判所、検察庁又は法律事務所に就職します。弁護士の場合、それらに数年勤務してから独立開業します。 司法試験の場合、2回の試験までにおいて非常に高度な知識と論理的思考であったり教養が試され、法学検定試験(行政書士試験)など比に及びません。 合格後においても、実務そのものについてを司法修習生として最高裁の下で勤務しながら修得していくことを国家が制度として保障しています。これも、行政書士制度など比に及びません。 ところが、行政書士の場合、試験そのものが法学検定試験程度にすぎないものの、試験合格すれば法律家気分となり自意識過剰となって事務所開設しているようですが、それら多くの行政書士は、法曹と行政書士の違いであったり、司法書士と行政書士との能力差についても理解していないようです。 その原因は、例のドラマが放映されたり、未だにふざけた漫画が流行しており、資格の総合スクールが過大に吹聴し、混乱させていることに問題があるようです。
なるほど:6
そうだね:1
試験の難易度の話は他の方が既に書いているので、「似たようなもの」と言う勘違いについて別の角度から。 1、行政書士会連合会を所管する総務省(つまり行政書士の味方)の日本標準職業分類にて、司法書士は「専門的法務従事者」です。行政書士は「その他の法務従事者でもない、他に分類されない…」と言う法務も関係無い者になります。 2、司法書士は法律専門家なので法律の素人が前提となる裁判員になれませんが、行政書士は裁判員になれます。 3、司法書士は予備自衛官の法務専門職で採用されますが、行政書士は何もありません。 4、司法書士は国会議員政策担当秘書資格の認定を受けられますが、行政書士は何もありません。 5、司法書士は単独の訴訟代理権や交渉代理権がありますが、行政書士には司法府に関与することも交渉も一切できません。 そういえば前に日弁連が「行政書士は法律家を名乗るな」と言う趣旨のことを言ってましたね。興味があれば「日弁連総第71号 平成18年12月22日」で調べてみてください。 また、埼玉弁護士会は以下のようにもっと辛辣ですね。 https://www.saiben.or.jp/about/committee/gyoumu_taisaku/000847.html 「法律家なら、法律問題について間違ったアドバイスをしたとき責任を負わなければなりませんが、行政書士は責任を負わないでしょう。」とのことです。ちなみに司法書士は法的責任を負いますしその責任を担保するために自賠責保険と同じような全員加入の制度があります。 以上のように職種がそもそも違います。 行政書士以外の士業は、全て専門分野に関する具体的な試験がされており、それを業務としていますが、行政書士は一般的抽象的な試験しかせず、「専門職がいない分野の代書が業務」と言う職種です。 この点、例えば行政書士には一部税務書類や会計書類の作成が許されてますが、行政書士と税理士や会計士を似たものと言う人は余り居ないのでは。また、一部図面作成が許されているとしても建築士や土地家屋調査士と似てるとも言われないでしょう。 恐らくは名前が似ていることからそのような勘違いが生まれるのかもしれませんが、歴史上、行政書士は名前を似せることをしてるのでそれは仕方ありません。 司法職務定制と言う法律で代書人と言う職業名ができれば、根拠無く代書人を名乗り、 司法代書人法と言う法律で司法代書人と言う職業名ができれば、根拠無く行政代書人を名乗り、 司法書士法と言う法律で司法書士と言う職業名ができれば、根拠無く行政書士を名乗り。(後に紆余曲折しつつ戦後の混乱期に行政書士法制定)。 また、成年後見サポートセンターリーガルサポートができれば、コスモス成年後見サポートセンターを名乗り、 法テラスができれば、行テラスを名乗り。 そんな感じです。
なるほど:4
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