経理職に転職したいのですが、簿記1級以外に取ったら有利になる資格はありますか？

Question

経理職に転職したいのですが、簿記1級以外に取ったら有利になる資格はありますか？

Answer 1

経理職でも勤める先の業種で必要な資格は変わってきます。

また会社の規模や社風・社員活用の考え方によっても有利となる資格は全く違ってきます。

私の場合、フリーター（パチスロ店、結婚式場、ショップ店員、飲食店、工場作業員など）→24歳：税理士事務所勤務（1年で退職）→東証1部の不動産会社で営業職（6年半勤務）→今勤めている会社に入社しました。

田舎街（人口10万人程度）に帰ってきまして、地元に本社がある従業員数1,500名程の規模の物流会社（運送業、倉庫業、通関業、その他とび・土木一式の建設業）で経理職兼総務職をしています。

今勤めている会社への転職時には運転免許の他、日商簿記２級、全経簿記１級、建設業経理士２級、宅地建物取引士、管理業務主任者、損害保険募集人資格、少額短期保険募集人資格を持っていました。

勤め先は業種：運輸業（運送業）がメインですので、事務系正社員全員は、貨物運送事業法で定められている車両台数に応じて一定数の有資格者が必要な運行管理者（貨物）の国家資格の取得が必須となっています。

また、経理職専属というのは本社経理本部のみで、支店や子会社の経理業務を担当する社員はある意味、何でも屋の面があります。
そうなりますと、担当部署や子会社の総務職も兼任となり、50名以上の従業員が在籍する部署・子会社では安衛法という法律によってこちらも一定数の有資格者が社内に必要な第一種衛生管理者の国家資格が必要なため、事務系正社員全員、取得必須となっています。どちらも取得しました。

私の場合、2部署の月次・年次決算と財務分析の業務と資本金5千万円の子会社（物流会社）の経理・総務全般も担当しています。株主総会の運営も行います。

運行管理者（貨物）と実務経験２年以上で取得できる整備管理者の国家資格は運輸支局へ、第一種衛生管理者は労働基準監督署へ選任届を出しています。

また、倉庫業では貸倉庫の賃貸借契約書の作成や契約締結業務を行っています。ですので宅地建物取引士証を更新して持っています。
担当部署・担当子会社のトラック車両や社屋、輸送中の損害保険の新規・更新手続きも行っています。
総務兼任となりますと、子会社敷地内の消防関係の管理もあり、甲種防火管理者、ボイラー取扱技能者は消防署へ有資格者として届け出ています。

また、大手製造業構内での請負作業獲得ために、とび・土木一式の建設業の許可も取っているので、１・２級土木施工管理技士等も社員の中にいますので簡易ダム程度の建築工事も行っています。公共入札時には経営審査事項という審査があり、事務関係では社内に建設業経理士２級以上の取得者が何名いるかで加点評価されますので、以前取得したこの資格も活きています。

あとは自己啓発で税理士試験科目の簿記論と財務諸表論を取得。

今は語学力と通関士の国家資格の取得を勧められています。
資格は自己啓発以外は全て社費・出勤扱いで取得しています。

このように、経理職であっても勤めた会社（業種）や事業規模によって実務上必要となって来る資格は色々です。

また取得した資格が活きるのも、活かされるのも勤めた会社、選んで入社した会社次第ですね。

経理職を希望と決めた後は、どの業界・業種で働こうかを決めることで、その業界にとって事務系正社員はどんな資格が必要なのか見えてくると思いますよ。

Answer 2

会計士・税理士・中小企業診断士・証券アナリスト・簿記2級