私はそういう方を5人以上存じ上げています。皆さん、職場の同僚でいらしたか、心理職対象の勉強会・研究会で知り合った方です。 全員、4年制の看護大学を卒業され、看護師として数年勤務したのち、一念発起して臨床心理士の指定大学院に進学、臨床心理士の資格を取得された後は、看護職は辞して心理職として5年以上勤務、最初の公認心理師を現任者として受験して公認心理師資格取得、現在も心理職として勤務継続中、という経歴です。 勤務場所は、心療内科クリニック、大手EAPなど様々ですが、産業領域で仕事をされている方は、心理職としての採用ですが、保健師の資格もあること(例えば身体の不調についての相談にも応じられる)が、重宝がられている一面もあるようです。 このような、明確な目的をもって看護職から心理職に転じ、その後も研鑽を怠らず、看護師・保健師としての知識や経験を心理業務を遂行する際に生かしながら仕事をされている方々のことは、私はとても尊敬していますし、心強い業務上のパートナーだと認識しています。 逆に、心理職から看護職に転じられた方は、話は聞いたことがあるのですが、実際にお目にかかったことはありません。が、おそらく看護職から心理職に転じる方よりは少ないのでしょうが、確実にいらっしゃると思います。 一方、お一人の方が、看護職も心理職も両方しておられる、というケースはあっても稀と思います。どちらも、生身の人間を相手にする仕事で、業務を全うしようと思えば、かなりの専心が要求される仕事だからです。 頑張れば取れる資格化といえば、(公認心理師の時代になって必要な年限は増えましたが)大学・大学院で各々に必要な教育を受けて実際に取得された方が少なくない数おられることを考えれば、取れる資格と言えるでしょう。 が、それよりも、何をするためにその資格を取得するのか、資格を取得する過程で身に着ける専門的知識や技量等をどのように目の前のクライアントのために用いるのかについて明確な意識を持っていることが何より重要と思います。 例えばの話、看護業務と心理業務の同時進行は、週2日は公認心理師としてスクールカウンセラーをやり、週2日は看護師・保健師として健康診断業務をやる等の形であれば可能で、生計も成り立つでしょうが、こうした働き方を本当にあなたはやりたいですか、ということです。おそらくこういう働き方が本当に合っているという人は、いらっしゃるけれどごく少数です。 ちなみに私自身は、ストレートで大学・大学院を卒業して医療機関の心理職になり、今は開業8割、産業1割で働く臨床心理士・公認心理師です。私自身は、色々ありますが総体としては心理職としての仕事に満足していますし、まだまだ研鑽を積まなければならないことも多いので、心理職だけで充分という感じです。
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凄いって何が? 資格をとることと、どこにいっても恥ずかしくない技術が提供できることは別の話です。 自分はたくさん資格を持っていると他人に振りかざして、凄いと言われたいだけの自己満足のために取得したいのなら、お金と時間と能力があればできないことはないですが、資格試験に受かっただけでは、現場ではなんの役にもたたないですよ。 技術職の資格というのは、その職種としての実務経験がないと単なるペーパー資格者では、使い物にならない。 心理専門職は、大学の心理学部と大学院を出て、心理職として専門的な心理相談業務、心理検査、心理療法などの経験を積んでこそ一人前の心理職と認められるんです。 それが、看護師や保健師として勤めながらできるかといったら無理ですよ。 (わたしがそうなので、経験者としてお話しています。) 看護師や保健師として一人前になるだけでも長い年月がかかりますし、やることがまるっきり違いますから。心理職とは。 その3つを自由自在に操れる技術を身につけることができるならホントに凄いのかもね。
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