解決済み
中小企業診断士 1次試験企業経営論 H27-3の問題について 企業の経営資源と持続的な競争優位に関する記述として、最も不適切なものはど れか。 ア ある市場において、競合企業が業界のリーダーのもつ経営資源を複製する能力 をもっていても、市場規模が限られていて複製を行わないような経済的抑止力の ある状況では模倣しない傾向がある。 イ 競合企業に対する持続可能な競争優位の源泉となるためには、代替可能な経営 資源の希少性が長期にわたって持続する必要がある。 ウ 時間の経過とともに形成され、その形成のスピードを速めることが難しく、時 間をかけなければ獲得できない経営資源には経路依存性があり、模倣を遅らせる ことで先発者を保護する。 エ 代替製品の脅威は事業の収益性に影響を与えるが、競合企業は代替資源で同様 の顧客ニーズを満たす製品を提供できる。 オ 独自能力の概念では、競争戦略の実行に不可欠な経営資源であっても、自社製 品や事業のオペレーションを特徴づける独自なものでなければ、その資源は競争 優位の源泉とはならない。 答えは、イです。 解説は、「代替可能な経営資源の希少性が長期にわたって持続する=自社の経営資源が長期にわたって代替される可能性が高いということだから。」とのことでした。 これがよくわからないです。 「代替可能な経営資源の希少性が長期にわたる → 代わりの経営資源が取得しにくい → 経営資源がとって変わられにくい」だと思うのですが、どの点が間違っているのでしょうか。 お手数ですが、よろしくお願いいたします。
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中小企業診断士試験合格者です。 ポイントは「希少性」だと思います。 代替品を作る側目線で、希少性が高い品と希少性が低い品のどちらに経営資源を集中するか。 次に、希少性が長く続く品と希少性が短い品のどちらに経営資源を集中するか。 その目線から、代替品を作るメーカーは、希少性が高くかつ、その希少性が長く続く品を狙って経営資源を集中していきます。 さて、問題文を読むと 代替可能な経営資源の希少性が長きに渡ってとあります。 これを分解すると、①代替え可能な経営資源は希少性がある。②①が長期間続くとあります。 このような状況だと自社製品は、いつ代替品が登場するか心配になりませんか。 つまり、イの問題の後半は①代替品不可能。②代替品には希少性がない。③代替品の希少性は長続きしない等の状況でないと、自社製品の持続可能な競争優位が脅かされ続けることになります。 具体的な品のイメージで言えば、宝石のダイヤモンドかと思います。原石から加工するダイヤモンド製作会社にすれば、人工ダイヤメーカーは代替品メーカーになります。人工ダイヤが登場した時は人工ダイヤも希少性がありましたが、すぐに大量生産化したことで人工ダイヤの希少性は長く続かず値崩れし希少性はなくなりました。結果、人工ダイヤは③の状態です。なお、ガラス細工なら②の状態です。結果、ダイヤモンド製作会社が加工する原石から加工しているダイヤは競争優位の源泉を維持していることになります。 もし、人工ダイヤが宝石としての希少性を認められていたら、原石から加工するダイヤモンドの代替品として流通していると思います。 私なりの解釈なので上手く伝わったかはわかりませんが、ご理解いただければ回答した甲斐があります。
なるほど:1
簡単に言ってしまうと代替不可能な経営資源の希少性が長期にわたって持続する必要であれば正しいとなりますが、代替可能だと持続可能な競争優位の源泉とならないということです。 ここで希少性というのはその企業独自という意味ではありません。顧客にとって希少性があるものという意味です。 これが長期に渡って顧客にとって希少性が高かろうが、代替可能であれば他の企業に代替のものを売られて、直ぐにその企業の優位性は消えてしまいます。だから、間違いなんです。 この問題でその企業独自という意味になるものは代替不可能だと思います。代替可能という言葉が使われていることから。 となると希少性があっても企業独自とは限らない(代替可能)と考えればお分かりいただけると思います。
なるほど:1
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