「書店の正社員として働いていました」と過去形ですが、書かせてください。 私が働いた書店はブラックだったので、特殊なところもあるかもしれません。 まず、朝出社をしたら、その日発売の雑誌や書籍がたくさん入荷しているので、それを解いて、最初に雑誌を台車に乗せて店内にもっていきます。 そして前号や数日経った雑誌を寄せて、目立つ場所に新刊を積み上げます。 積み上げが終わる頃、開店時間になります。 次に書籍やコミックなどを並べたり、予約の分を寄せたりします。 レジ番は一時間ずつ交代制でした。 私は入社して一ヶ月で児童書と雑誌売り場の担当を任され、パニックになりました。 なぜなら、 「お客様が買いたくなるような売り場を展開すること」 「その時の流行りをいち早く情報を得て、注文をかけること」 「注文は返品不可なものもあるので、それを考えて数を決めること」 「フェアがあれば、それ専用の売り場を任せられること」 「本のポップを作成すること(幅広く)」 がどれもセンスゼロだったからです。 児童書と雑誌の前任者にアドバイスを聞いても「○○の自由にやって。」と言われるだけ。 で、自分なりにやってもダメ出しされる。どこをどう改善したらいいか?と聞いても「それは自分で考えて。」とアドバイスはなし。 流行りもの、児童書だと幼稚園世代と小学生世代では違いがあり、何が流行っているのかわからなかった。 テレビで「○○が大人気」とか放送された後では遅い、と言われ、メーカーに発注かけても品切れ。 雑誌も同様。 ○○テレビで玉ねぎの特集する、と事前に情報を得て、すぐ発注をかけないと、品切れになる。 児童書関係は特に返品不可が多く、流行りものを取り入れ、流行りが終わり余っても返せないし、売れないし…で二重苦でした。 入社して二ヶ月しか経っていない私に、勝手に夏フェアの担当を任され、誰もアドバイスも手伝いもしてくれず(私から話しかけたけど)、ショボい売り場になり、鼻で笑われた。 夏の読書感想文用の売り場に展開のため、全員それに関する本のポップを書け、と言われた。 本を読む暇もなく(帰宅は23時すぎ)疲れて日々終えていたので、書けなかった。 サービス残業が毎日発生し、朝は8時30分帰りは22時~23時帰宅だった。 という書店だったので、試用期間で辞めました。 でも「お客様が惹かれる売り場つくり」は全くできなくて、センスない、と自覚しました。 また流行りものに疎く、販売する人は、流行る前に「これが流行る!」とわかって、発注をかけたり、売り場を展開させたりしていたので、センスだなぁ、と思いました。 本がとてつもなく好きな人とか、売り場を作るセンスがある人なら、やっていける仕事だと、私は思いました。
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