解決済み
元採用担当のおぢさんです。活字で手短に書きますので、厳しい感じがしたらご容赦くださいね。 質問文を読んで感じたのは、「おんぶにだっこは無理ですよ」という感じでしょうか。家電メーカーに将来性を感じられないと言いながらも、将来性があるけど不確実なICTやAIではだめになったときに流れ着く先とやらが望めないんですよね。 一時代を築いて成熟市場になっている企業体であればこそ、グループ形成していろんな事業に進出できているはずです。そして、成熟市場である以上はすでに基幹事業での衰退は始まっているわけで、コア事業に将来性が低いから手広いわけです。コア事業が伸びていくと予想できるのなら、経営資源をそこに集中しなければ嘘ですから。 私は経済評論家ではありませんので、家電メーカーの今後は占えませんが、新卒で就職してリスクの無い業界など無いよう思えます。公務員であれば倒産リスクこそ低いですが、それもゼロではありません(財政再建団体化)。また、自分に職務適性が無いと判断して転職するときには、一般企業からは職歴・スキルとして絶望的に認められていません。つまり、どこに就職しても一個人が就労できなくなるリスク、転職が困難になるリスク等々はそれ相応にあるわけです。 あなたが新卒カードを人気(高倍率)の大手企業就職に使って上手くいったとしましょうか。そこが好条件好待遇であるほどに、求められる成果も比例して大きくなります。また、同期も先輩も大勢の中から選ばれた優秀人材ですから、その中で目ぼしい成果を出すのは難しいですし、出世していくのは至難の業だったりします。つまり、いわゆる優良企業に入社するほど、あなたがドロップアウトする可能性は高くなるのです。つまり、世にいう勝ち組とは、熾烈な競争組織に飛び込むということでしかなかったりします。 世の中には沢山の仕事がありますから、入ったことだけで成功と言える就職もあるのかもしれません。ただ、それが明るみになれば膨大な数の人が殺到するでしょうし、ここで軽々に論じられる内容ではないでしょうから、質問するだけナンセンスかなと考えます。まぁ、どんなに偉い人が何かの仕事や業界をお勧めしたところで、それが事実かどうかは10年20年先にしかわからないことです。結局は自分で調べて、何のリスクを取るのかを決めるしかないように思います。 ここからは蛇足です。 確かに日本の家電メーカーの凋落ぶりは外から見ていても嘆かわしいですね。それでも、そこのエンジニアたちから見れば、あなたはそのスタートラインにすら立てていないわけですし、仕事におけるプロとアマの実力差だって歴然でしょう。何が言いたいかというと、質問文ではあなたがどれだけ実力をつけられるかが置き去りになっているということです。 所属した組織が定年まで面倒を見てくれる時代は終わっていますが、一流と呼ばれる人たちは企業や社会がどうなってでも仕事が必ずあるものです。組織では、そういう人たちを人財といいます。逆に、大した仕事もできないのにクビすれすれでぶら下がっている人たちからすれば、「業界や会社の命運=人生の勝敗」に思えるはずです。 終身雇用制はもう無理だと随分前から経団連やトヨタが言っているわけですから、徐々にぶら下がり組は会社にいられなくなっていくのは自明の理ではないでしょうか。そういう社会に身を投じていくわけですから、誰にも明確なことがわからない業界の行く末よりも、ご自身のパフォーマンスをどう高めていくのかの戦略性こそ最優先事項であろうかと考えます。
なるほど:1
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