外務省のキャリア外交官の場合、なに語を学んだかによって、「○○スクール」と呼ばれ、一種の派閥のようなものを形成します。なに語を割り当てられるかは選べませんので、それによって、「悲喜こもごも」が発生します。 彼らの関心事は、大使、それも大国・先進国の大使になれるかどうかです。小国の大使でもなれないよりましか、僻地の途上国に行かされるのは嫌かは微妙なところです。大使より下の参事官や書記官の場合、確かにその語学の国に行くことが多いですが他の国にも行くので、あまり関係ありません。 そこから考えると、 中国語派(チャイナスクール)はフランチャイズは中国だけですが、領事館がたくさんありますし、中国大使は政治的判断から必ずしもチャイナスクールの人がならないことも多くあります。 韓国語は韓国(北朝鮮)でしか使えないので、韓国語グループというのはなかったかもしれません。 他の言語では、 フランス語は、フランス大使の他ベルギー、ルクセンブルクあたりもイケますし、お話のように、アフリカの旧フランス植民地の国をいくつもフランチャイズに持っています。 スペイン語はスペイン大使、ポルトガル大使以外は中南米ばかりいくつかあります。 これらのグループは、NO.1になれないと途上国に行くことになります。 ドイツ語はドイツとオーストリアしかありませんので、大使になるには不利です。 ロシア語は旧ソ連、東欧の国をいくつも縄張りに持っていますが、あまりいい国はありません。 英語は出来て当たり前なので、特に英語を専門に学ぶグループというのはなかったかもしれませんが、 何しろ米、英、加とG7国のうち3つも持っているほか、豪、NZ、インドといった主要国を持っているため、アフリカの途上国に回されるから嫌だ、ではなくて、一番羽振りのよいグループです。 これに対し、ノンキャリアの専門職は、最初からそれぞれの語学の能力で採用されますので、何語の専門家かは入ったときから決まっています。中には、インドネシア語とかアラビア語、あるいはモンゴル語といったもっとマイナーな言語の専門家もいます。(これらも誰もわからない、では困るので)
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