航海中の船の位置(船位)の把握が大きな仕事のひとつです。 肉眼はもとより、レーダー・電波航法装置・天測・GPS人工衛星などをもとに船の位置を常に正確に把握する役割を担います。 航海中は8時間交代で首席航海士・主任航海士の組と、航海士と航海士補の組の2人以上1組で24時間体制で気象状態の確認と他の船舶との配置の確認をしています。 港では、接岸・係留作業もあります。 船長は、入港・出港・混雑する航路を航行中は船橋にいなくてはならず、航海長とともに他船の動きを双眼鏡を見つつ、左右のデッキにそれぞれ見張りを置き、首席航海士は海図を確認しながら船位を把握しています。 通称「ワッチ」と呼ばれる夜間に行う観測は、他の船舶との衝突を避けるため、双眼鏡やレーダーを用いながら行われます。 北海道では、荒波が船体に凍り付いて転覆の原因になるので、その氷を砕いて叩き落とす大変な作業があります。 停泊中は、半舷上陸で、在船者は航海計器等の点検・整備、障害物など航行情報など水路図誌等の整備、海図の改補、航海日誌の記入(航海中も同じ)、飲料水管理、船内警戒などがあります。大津波警報発令時は、緊急離岸もあり得ます。 ヘリコプター2機搭載の「PLHみずほ」では、船長を除くと航海科員は11人で、船長(2監)、航海長(3監)、首席航海士(1正)、主任航海士3人(2正と3正)、航海士3人(海保校卒の3正)、航海士補3人(1士か2士か3士)です。 商船では、船舶職員は、船長、首席1等航海士、次席1等航海士、2等航海士、3等航海士、部員が、甲板長、甲板次長、操舵手、甲板員です。 巡視船では、商船と同様の航海中の8時間交代の航海当直のほか、機関科員や主計科員などと一緒に海難救助(潜水士)、機関砲の操作(砲術士)、特別司法警察職員として臨検・被疑者の取調べなどの犯罪捜査がありますが、商船のように荷役業務の指示などはありません。 国際条約と法律によって、船長と航海士は、第一級海上特殊無線技士免許を取得して英語による無線電話交信を行いますが、巡視船では専任の通信科員が乗り組んでいますので、無線交信はほとんどしません。
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