海上保安官の潜水士は女性でも研修などを終えればなる事はできるんですか？

Question

海上保安官の潜水士は女性でも研修などを終えればなる事はできるんですか？

Answer 1

規則の話で言えばで、女性を就業させてはならない、とはなっていませんのでなれます。
ただ、前例もありませんし現実問題としてほぼ無理です。

海上保安庁では検視官、国際捜査官、制圧指導官、携行武器指導官など様々な道のスペシャリストとして女性が活躍していますが、その中で女性が未だなれていないのは、潜水士（機動救難士、特殊救難隊含む）、機動防除隊、特殊警備隊の３つです。

潜水士はいわば体力勝負のスペシャリストですので、研修に行くための選考会の時点で体力自慢の男性達に勝たなければなりません。
泳ぎが得意なだけでは無理です。
泳ぎも懸垂も走りも、基準をクリアできるだけの体力があり、更に他の誰よりも秀でていなければまず研修には行けません。
体力自慢の男性が研修に行って、途中でリタイアすることもある世界です。
研修に行かせる管区としても今後の管区内潜水士枠の人事の1人として考えており、リタイアされると困るので、基準ギリギリの人より余裕のある人を選ぶ傾向にあります。

泳ぎ300mが4分台、懸垂20回、1500m5分10秒以内、50m6秒台、これくらいで選考会を受ける男性と同じくらいかな？といったところですが、研修に行く男性はこれより良い成績の人ばかりです。

なれないことはないです。
ただ、選考会にきた男性全員に勝る体力でなければ、前例を破って女性初の潜水士は実現しません。
男性も女性も同じ土俵でのガチンコ勝負です。
本気でなりたいのなら、本気で頑張ってください。
そして、誰もが納得する女性初の潜水士を目指してください。

参考ですが、特殊警備隊も同じように体力勝負、それ以上に重要視するとこもあるのでしょうが潜水士と同じでほぼ無理といっていいでしょう。

機動防除隊は、専門にしているのが油や有害液体物質の部隊なのですが、法律（労働安全衛生法）で有害液体物質など母体に影響のある場所での就業が禁止されているので、こちらは法律が改正されない限りなれません。