なりたい仕事(やりたい仕事)、希望する職種、そして入りたい会社、人並み以上に給料が貰えて安定した仕事等々、実際にはそのような希望や夢が全て叶った職業に就いている人は少ないと思います。 早い段階、中学・高校生の頃などに「この職業に就きたい!」としっかりとした職業観を持っていた人は、全てではなくても「やりたいと思った仕事に近い仕事」に就けているという人は周りにいます。 周りでは警察官や学校の教諭、理学療法士や看護師が多いです。中学のときの同級生で一緒にテニスのダブルスで組んでいた友人などは医師になっています。 1級建築士や土地家屋調査士、公認会計士や国公立大学の教授になってる学友もいます。 同窓会には行っていません。 同じく同窓会に行かない高校のときの友人と話をしていたら、「あれ(同窓会)は、俺はこんなに成って頑張っている」と胸を張って言える者ばかりで、つまらない=劣等感を味わうからと言ってました。 そうなんですよね。 まだ20代なら何でもやり直しが出来るかも知れませんが、いい歳になると今更たとえ必死で難関資格を取っても、実務経験無しだとどこも雇ってはくれません。 社内の後輩君で高卒入社後20歳で会社を辞めて3年間、理学療法士の専門学校に通い、今は総合病院に勤めていて安定した生活を手に入れています。 会社の同僚の叔父さんの話ですが、地元で県職を50歳まで勤めて退職し、勉強漬けの生活を送り税理士試験5科目を2年で合格したけど、どこの税理士事務所も雇ってくれなかったと聞きました。 その人は、結局、他県の県警の財務捜査官の採用試験に合格したので、また住まいを移り住んで公務員に戻ったそうです。 良かったのか悪かったのか。。。 まだ若くて未練があるのであれば、チャレンジしてみるのも良いと思いますよ。 私は地元にある従業員1,500名程の規模の物流会社で総務職兼経理職をしています。 新卒時は大手(大証)企業の営業職でした。その後営業ノルマに疲れて退職しフリーターを経て、個人の税理士事務所へ行き、今度はやってみたい仕事には付きましたが給料が一人暮らしの生活が出来ないくらい安かったので「おカネが欲しい!」と思い、稼げる業界を調べて、東証1部の不動産会社へ転職しました。 20代後半で店長になり「おカネ」は相当稼げましたが、新卒時と同じく営業ノルマに追われる毎日で体調を崩し緊急入院したことで、「この仕事も長くは続かないな・・・」と思い、地元へ帰ってきました。 そして今の会社に勤めて12年です。 不動産業のときには、宅地建物取引士、管理業務主任者の2つの国家資格も取っていました。経理系では日商簿記3級から始めて、日商簿記2級・建設業経理士2級、そして税理士試験科目の簿記論、財務諸表論までは取得しました。今の会社に入ってからは、物流会社ですので運行管理者(貨物)と総務職もしていますので第一種衛生管理者の2つの国家資格は取りました。 そしてようやく、人並みかな?と思える給料と賞与が貰えています。 経理職は、24歳・25歳の頃にやってみたかった仕事でしたので、そう思えばなりたい職業(職種)に就けているということになるのかも知れません。 しかし、ここまで頑張って来て中小企業の事務員か・・・と思う時もありますよ。 TVドキュメントでHONDAの社員さんが夜遅くに退社して夜道を歩いて帰りながら、「あの社屋の上で赤く光っているHONDAのロゴを見ると、明日も頑張ろうと思って来る」と言っていました。 この人はやりたい仕事、なりたかった自分、そして処遇もある程度満足いく条件で働けているのだなぁ、羨ましいなと思いましたね。 10年程前にグループ会社の役員等がいる前でスピーチしたのですが、そのとき私は「やりたい仕事に就けてはいない」と言いました。そして「(今の自分で)やれる仕事=今の自分の能力で出来る仕事 をしているだけ」だと言いました。グループ会社全社では3,000名程の社員がいます。こんなやる気がない社員がいるのかと思った方もいれば、なるほどなという顔をしている方も いました。 ですが、今勤めている会社、グループ会社は色々な分野の業種をやっていますので、その子会社2社の決算や株主総会等も任されてやっていると、やらされている仕事→なんだか興味を持ってきた→やってみたい・やり遂げたい仕事に変わり、今は業務の半分位は自分に向いている仕事で、更にはやりたい仕事に変わって来ているなと感じている部分もあります。 会社側に上手く気持ちを誘導されている感じもしますが、人=人材=人財の使い方はうまい会社でして、適材適所に社員を持って行く速さは早いです。 人生色々です。 私は、このような流れの中で、「必死さと努力」は大事ですが、「妥協と納得」も大事だなと今はそう思えて来ています。 それも、また私のような諦めの中ででも、仮想のような感じがしますがやりがいを感じるような仕事が出来る(与えられる)のも、全ては「勤めた会社次第」「働いた会社次第」のように思ってきています。 ですので「会社選び」は非常に大事ですね。 入った会社次第で、自分が活かされるのも埋もれてしまうのも、その会社の考え方、社風、経営方針次第だと感じています。 未だに中学、高校、大学の同窓会から声がかかっても参加は断っていますので、自分の中に「何か」が残っているのだと思います。 ですが、引き摺って生きて行くのか、再チャレンジするのか、妥協と納得をするのかは、結局のところは自分次第ということですね。 私の場合、「安定した給料や賞与が貰えるならそれでいいや」という境地に立ちましたので、あとは今の与えられる仕事の中で、興味が持てる仕事、やりがいを感じる仕事をやりながら、これでヨシとして行っています。 教員免許を取る時に大学の講義で使用していた「職業と人間形成」という書籍を読みました。 そこには、職業観のことも書いていましたが、確か職業の選択は終生の課題であるとも書いていたように覚えています。 人には気持ち(心)がありますので、迷ったり、悩んだりする生き物です。 ですが、踏ん切りをつけるのも、これも本人以外には出来ないことです。 渡辺和子さんの著書 「置かれた場所で咲きなさい」 これも考えさせられる内容の書籍です。 やはり、人間は生きて行くためには、働いて稼がなくてはいけません。その稼ぐ手段(職業)をどうするのか、まずは今一度自分自身は何がしたいのか、何なら出来るのかを見つめ直してみることをお勧めします。
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