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その自治体によるとしか言えません。 全部隊兼任制の自治体以外で、救命士が一旦救急隊に配属になったらそれ以外の部隊に配属される事はあまりないと思いますので、その前に消防隊や救助隊を経験出来ると良い救命士になれると思います。 私の自治体だと、救命士持ちで採用された場合、1年だけ消防隊やってから救急隊になるパターンが多いです。しかし、はっきり言ってそういう子達は現場を知らないのに救急の知識はあるせいで自信家で扱いづらい子が多いです。
現役の消防官です。 まず、消防官採用後に消防学校で基礎の教育訓練を受けた後、職員は消防署に配属されます。 配属された当初は、警防隊(ポンプ隊)に配属されるのが通例です。 というのは消防学校で受ける教育訓練は「警防隊員として、最低限度の内容」でしかなく、実際に現場で使えるようになる(実務的技能を習得する)には少なくとも2〜3年はかかるからです。 これは、救急救命士の資格を取って採用されていても同じなんです。 その後、本人の希望や適性などを見て「救急隊員として勤務することが適当だ」と判断されれば、救急隊員として救急車に乗り組むことになります。 逆を言うと(極端な例ですが)「こいつに救急隊員をやらせると、ロクなことにならない」と判断されれば、定年まで警防隊などの勤務となることがあります。 さて、他の方も書いていますが、消防学校を出て、いきなり救急隊ということも「ありえない話ではない」のです。 規模の小さな消防本部では、職員数が少なく「替えが効かない」ことがあります。 例えばうち署だと、およそ100人の署員がいますから、隊員がケガをして現場から離れなければならないような場合は、事務(予防課など)の職員を警防隊に乗り組ませます。 ところが署員が少ないと、なかなか簡単に代替要員が出せません。こういう風な時に「新採用で救命士持ってるなら、救急隊に乗せろ」となることだってあるんです。 さらに、規模の小さな出張所では、警防隊1隊と救急隊1隊が配置されているのですが、人員は5名というところもあります。 これは、本来なら8名体制(警防隊5名と救急隊3名)でなければなりませんが、災害出動が少ないので「火災と救急が同時に起こることはない」との考えで5名にしているんです。 じゃあ、どうするのか?といえば、救急出動は救急車ひ3名乗って出動し、2名は出張所待機しますり。 火災出動はポンプ車と救急車に分乗して5名で出動、救急隊員も消火活動をします。 こういった出張所に行けば、先輩救命士がいても、適宜、変わってもらって実務を学ぶということもありえます。 ただね… 消防本部における救急救命士の需要は低下しつつあります。 というのは、専門学校や大学で救急救命士の資格を取れるようになってから、有資格者が増えてきてるんですよ。けど、消防は人員削減を求められています。 となると「救急救命士の資格を持っていても、消防官採用試験に合格できない」とか「消防に入ったけど、救急隊員になれない」「40代で救急隊から降らされた」という人がたくさんいるんです。 ですから「救急救命士は『錦の御旗』ではなくなってきている」といえます。
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