管理栄養士の資格をとった後の話です。

Question

管理栄養士の資格をとった後の話です。私は高2文系です。

大学で管理栄養士の資格、栄養教諭の資格を取りたいのですが栄養教諭は狭き門だと聞いています。

栄養教諭ではなく企業、企業食堂、病院、老健、児童福祉施設、食品会社、保育所、幼稚園、保健所、役所、保健センター、ドラックストア、薬局、健康相談を行なっている施設

など進む道が沢山あると思うのですが正直に言うと色々考えてはいるのですがやはり収入が1番だと思っています。（私個人の考えなので批判はやめてください……）どの道に進むのが1番収入がいいのでしょうか。私調べだと
1位栄養教諭（勤務年数が長いほどどんどん収入が高くなる）
2位給食センター（栄養教諭との違いがあまりよく分かりません……）
3位大手などの企業
4位病院
です資格取得の難しさや、知っておかなければいけないこと（栄養教諭の場合は資格取得するには大学在学中でないとダメなのでその資格が取れる大学に行かないといけない）なども教えていただけると幸いです…。

Answer 1

＞栄養教諭の資格を取りたいのですが

大学1年生のうちは、栄養教諭免許を取得するための授業に参加する人が多いのですが、
学年が上がっていくにつれ、リタイアする人が必ずといっていいほど出ます。

☆そして・・・、
大学3年生になると、＜栄養に係る教育に関する科目＞という授業があります。

（科目名の例）
「食育プランニングコーディネート論」
「小中学校栄養教育指導論」
「食育マネジメントプロデュース演習」
「学校栄養教育実践研究論」「栄養教諭論」など

→この科目は、テキスト開いて先生の話をきいてれば良い
というものではありません・・・。

※まず、
小学校や中学の、45分または50分の、総合的な学習の時間に、食育の授業をする場面・シーンを想像し、
「自分だったら、こんな感じの授業をやってみたい！」というのを考えます。

そして、1人ずつ前にでて、
栄養に係る教育に関する科目の授業に参加している他の学生や、
栄養に係る教育に関する科目の授業の担当の先生が、
みんな見ている前で、
自分が考えた50分間の、食育の授業を実際にやってみて、

他の学生や担当の先生から、自分の授業を受けた感想をきく。

・・・という科目です。

※この宿題には、「正解」というものはありません。
そのため、手直ししようと思えば、いくらでも好きなだけ時間をかけることができます。

→ですから、例えば、

「栄養教諭免許なんて、いっらな～～い！」学生が、
バイトだ！サークルだ！飲み会だ！とバカ騒ぎしている時、

「栄養教諭免許とりたい！」学生は、

大学や町の図書館などで参考になりそうな本を探したり、

家に帰ってから、
「どんな感じの授業がいいかな？
板書はどんな風にしよう？
それとも、なにかプリント作って配ったほうがわかりやすいかな？」

・・・などと、
いろいろ考えなくてはいけません。

→そのため、
栄養教諭免許を取得しようとして、栄養教諭教職課程を勉強しようとすれば、

自宅学習の時間数が、大幅に増えます。

☆ですから、

・絶対、栄養教諭として、教師になりたい！！！！
・栄養教諭になるかどうかは、迷い中なんだけど、
教育に興味があって、教育について勉強したい！！！学びたい！！！！

・・・という人でないと、

教職課程の学習は、苦痛にしかならず、
続きません・・・。

＞栄養教諭は狭き門だと聞いています。

☆栄養教諭は、

今のところ、

法律上、
「学校にいてもいなくても、どちらでも良い教員」

・・・となっています。

→そのため、

（例）
「本県では、
今年度の栄養教諭採用試験は実施しないことが、正式に決定しました」

・・・となっていて、

県によっては、
10年近く、栄養教諭採用試験が実施されておらず、
栄養教諭の募集を一切行っていない場合もあります。

→一方、
私立の学校で、栄養教諭を募集している学校というのは、

北海道から沖縄までの、日本全国でも、
たったのわずか2～3校程度しかない。

・・・といった状況です。

※栄養教諭は、

正直、
需要が、ものすごく少ないため、

→最悪の場合は、

肝心の、栄養教諭採用試験が実施中止となり、
私立の学校での、栄養教諭の採用募集も一切出ず、

今年の募集が一切なく、
栄養教諭としての就職が一切不可能。

・・・・といった、
大変悲惨な状況になってしまう場合も、
十分ありえます。

→そのため、

一生懸命頑張って、栄養教諭免許を取得しても、
栄養教諭として働ける可能性は、非常に低いので、

栄養教諭免許というのは、
一生懸命頑張って、せっかくわざわざ取得しても、

教師として働くうえでは、
正直、ほとんど使い道がない、
大変残念な教員免許なのですが・・・。

☆例えば、

家庭科教諭は、
やはり、女性が多いので、

結婚・妊娠・出産などで、産休・育休・退職する場合もあり、
代わりの家庭科教諭を雇う。ということもありますから、

→栄養教諭や社会科教諭などと比べれば、

比較的、
新しい求人募集が、出やすく、

意外と、募集がたくさんあったりします。

Answer 2

民間病院勤務の管理栄養士です。残念ながら基本給は日本人の平均年収には届いていません。正直、病院勤務の給料は安いです（国公立病院は民間より水準は高い方です。独立行政法人でなければ公務員や公務員の身分を有し、県職員や市町村職員となるので、公務員の給与体系となります。また、独立行政法人でも公務員に準じた給与体系ではあります）。
管理栄養士は、一部の大手企業などを除くと、公務員の身分を有する（あるいはそれに準じる）ことが、所得に直結します。ただ、採用は欠員補充なので毎年あるとは限りません（東京のような大都市であれば、概ね毎年採用はしていますが、応募者も多く狭き門です）。
栄養教諭も公務員に該当しますので、ある程度の給与水準はあるはずですが、どこの自治体でも採用しているわけではありません。学校栄養職員（教員ではない）のところもまだあります。正規採用がなかなかなく、何年か臨時職員で勤務していた同期生もいました。
次に、給食センターであれば、公務員か市町村の外郭団体であると思いますので、そんなに薄給ではないでしょう。しかし、近年では給食センターもコスト削減のため、給食会社に委託していることがあります（そうなると、公務員ではないので、収入は違います）。

栄養教諭を取る場合、通常の履修科目（管理栄養士課程）に加えて、オプションで教職課程を履修することになりますので、必然的に出なければいけない授業が増え、教育実習もあります。栄養教諭を考えているのであれば、それに対応している大学を選択する必要があります（大学案内に取れる資格一覧が載っています）。
管理栄養士課程は、ほとんどが必修科目で、自由選択は一部の教養科目を除いてありません。教職課程を履修する場合、必修の合間を使って授業に出ます。私は栄養教諭を履修しなかったですが、履修していた同期生は忙しそうにしていました。
ちなみに、必修科目は落とすと即留年決定という場合もあります（運よく留年にならなくても、落とした科目の再履修と教職課程の時間が重なってしまい、栄養教諭を諦めなくてはいけないこともありますので、単位は絶対に落としてはいけない！）。
卒業してから、科目履修などで教職過程を履修できる大学もあるようですが、フルタイムで働きながらは難しいでしょう。ですので、少しでも考えているならば、教職課程がある大学を選んでください。

なお、管理栄養士の国家試験はある程度の要領の良さは必要ですが、難しいものではありません。バイトや遊びに明け暮れず、ちゃんと勉強していれば合格します（単に暗記ではダメです。暗記を勧めるような参考書も多数ありますが、理由を考える癖を学生の頃からつけておかないと、現場に入ってから苦労します）。

Answer 3

いくら収入が高くても、充実感はなく、つらい思いをするのであれば意味がありません。
栄養教諭のメリットは子供に関わることができ、充実感を持って業務に当たることができるということが一番だと思います。

資格をとっていても、任用されるとは限りません。つまり、免許を取得できたとしても、都道府県政令市の採用試験に合格する必要があります。

あえて様々な方向を考えてみてください。

Answer 4

収入が1番ならそもそも管理栄養士など目指さないでください