解決済み
画家、イラストレーターやコンセプトアーティスト、デザイナーなどで絵を描くことが主流の仕事の人たちはこれからの時代3dグラフィックス(モデリングツールなど)を活用することが多くなると思うのですが、そうなったときに、手で描画するという行為が減っていくのでしょうか。このコロナの時期も相まって考えることが多くなり、Twitterやインターネットを見ていると手を使って絵を描くことがこれからコンピュータツールの影響で減っていくのでは無いかと不安になってきました。それを学べばいいだけの話ですが、なにせ美大出身な者ですから、どうしても手描きにこだわりがありまして…(悲観的な妄想が爆発していますが、手描きの将来的な価値について考えてたら悲観的になってしまいました。何か打開できるような考え方はないでしょうか。)
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ここで何度も同じ解答をしてますので、既に知っている方は飛ばしてください。 30年くらい前、CGの初期の頃からCGに関わっています。30年前というのはアバウトな記憶です。 既にその当時から手で絵を描くことはなくなる・・・と一部のひとは思っていました。自分は昔も今も主流は手描きですが、その30年前にCGのグループ展に参加した時、当時の藝大の院生の女の子に「まだ手で描いているのですか!」と驚かれました。 自分は世界で初めて出来たあるCGの団体に所属していました。 その団体はいろんなジャンルのアーティストから大学の教授(いま世界を代表するようなCGの専門家になってます)、企業の研究者等が参加していました。確か某デジタルの専門学校の校長もメンバーだったと思います。 当時は小さなものをプリントアウトするのも大変で、自分たちが展覧会を開くと必ず関連企業から多額の助成金が出たものです。 展覧会はCGの平面作品ばかりでした。そのうちに東大がインタラクティブアート等を出品してきましたが・・・ このまま全ての表現がデジタルになるのでは?と思ってましたが、技術が進歩するとCGは平面ではなく動画が主流になったわけです。そしてメンバーの何人かはハリウッドに行ってあの恐竜の映画を作りました。他のメンバーもゴジラだとか仮面ライダーだとか動画の仕事をするようになったわけです。 そして残ったのは漫画家さんとイラストレータだけです。 それらは印刷とかデザインの仕事がデジタル化したので、データで仕事が出来るからCGが有利だったわけですよね。 我々画家組はどうしたかというと、絵画風に難しい表現をすると理解して貰えない、コンペなどに出品してもCGならCGらしい作品でないとダメと言われました。つまり世間が持っているCGの理解がまだ初期段階だったからです。 そうしているうちに版画の業界が同じ「プリント」なんだし、CGは「デジタルプリント」というジャンルでいいんじゃない?と言い出したわけです。 つまり純粋な平面のCGの表現は「版画」のジャンルに吸収されたわけです。 自分はずっと手描きの作品を描いていましたし、一時期は「CGアーティスト」として全国紙の新聞でも特集された事がありますが、行き場が無くなり、CGは版画としてやる事になりました。 ところが版画のひとたちは「版の確かさ」が版画には大事・・・という信念があって、CGを受け付けないひとも多くいました。 そこで数年前、ここの知恵袋で昔に活躍してた某アーティストさんが中心になり、「CG絵画」という新しいジャンルを設立しようと、プライベートでも付き合いがあった自分も誘われました。 実際は参加しませんでしたが、いまさら・・・という気持ちもあります。つまりCGは平面作品ではなくあくまでも動画であって、平面はデジタル処理で仕事をするものだけに限られるからです。 結局のところ「絵画」の世界は相変わらず「手描き」になったわけで、それはこの仕事をしてるとやっぱりなぁ・・・という感じです。 絵画って描いている画家の姿が、画面に向かって格闘している姿が想像出来ないとダメなんだと思います。作品と画家は一体であり、また別個人でもあるわけで、そこにはデジタル的な要素は必要ないんだと思いますよ、
なるほど:1
どちらも単に道具なのですから、表現という目的に適した道具という手段を選択するだけのことでしょう。 今も昔もこれからも。
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