短大は現場で働くためのことを勉強する。 大学はそのうえに国家試験のための勉強をする。 短大卒の栄養士でも二年程度本気で勉強すれば十分合格できるので短大の方が勉強時間がかかるということはとくにないです。 合格しない人の大半は「とりあえず受けてみよう」という記念受験タイプ(毎年受けられるので本当に多い)や勉強の仕方がわからずだらだら勉強しているタイプで、ちゃんとした教材を使って真面目に勉強すれば合格できる。 大学は合格する力がないと卒業すらさせてもらえない学校が多いため、学生は資格が欲しくない人でも必死に勉強する(させられる)から当然合格率は高い。 仕事も育児もしていないから時間あるし。 栄養士の場合は三年程度の実務経験があるため、三年後に管理栄養士になって「三年の経験があるベテラン」として昇進することもある。 合格者全員が既に栄養士として働いているベテランなので転職もかなり楽(過酷な業務が務まらない人は受験資格を得る前に業界から去っているという厳しい現実もあるが)。 大卒の管理栄養士は正直なところ、給料も仕事内容も栄養士とほとんど変わらないのに栄養士の仕事の多くを短大・専門卒に奪われているから逆に仕事の選択が狭まっていると思う。 高卒枠と大卒枠があるように、栄養士枠(小規模施設は管理栄養士がいらない)は基本的に短大や専門に行ってしまう。 そして栄養士は管理になりたかったらなれるから管理栄養士になった後で転職して再チャレンジすることも可能(病院は資格社会なので管理栄養士になったと同時に大卒管理栄養士と同格になる)。 三年以上経験があるということでいきなり課長待遇で仕事を任されることもある。 管理栄養士というのは病院でも施設でも「課長」扱いの場合が多く、何人もの部下(調理員)を任されて仕事をするので新卒の直営就職はけっこう厳しい。 バイトで採用されたのに店長を任されたという感じ。 実際、パートで雇われたけど正社員の調理師より上の立場で責任もずっと重かったという栄養士もいた。 扱いはパートでも資格がある以上ベテラン調理師より上になるのが資格社会。 栄養指導の仕事だけをすると勘違いしている人もいるので、要注意。 大学を目指すなら確実に就職できる、それも給食会社ではなく直営にやとってもらえる名門大学を目指しましょう。 下手に給食会社に就職して雑用だけでこき使われて悲惨な境遇に陥る大卒もいる。 長々と書きましたが、まずは栄養士の基本的な仕事をよく調べ、管理栄養士との違いもよく調べたうえで(経験者から言わせるとほとんどないが、一般の人にはかなり誤解されている)、「確実に就職できる学校」を選びましょう。 専門学校は高卒扱いですが、昔からある学校なので評価が高くて大卒よりも就職率が高い場合があります。 国家試験合格率に惑わされてはいけません。 全員合格しても誰も管理栄養士として就職できていない大学も存在します。 大学病院などに入りたい場合は専門ではなく大学ですが、それも「大学病院に卒業生を送り込める力がある大学」なので、学校選びは慎重にしましょう。
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