>学校の先生の担当教科の学力は、どのくらいあるのでしょうか? 生徒さん側からすると、おそらくはビックリされるであろうほどに、個人差が大きいです。 一方には、大学の教員たちとともに教科書や副教材の編集に関わるような人もいますし、学会活動(学会発表や論文執筆)をするような人もいます。 その一方には、教科による差も大きいですが、基本的な学習姿勢の重要性すら理解できていないような者も少なからずいます。 >例えば数学の先生なら、教科書の内容は完璧 私は元・社会科と数学科の教員です。 数学科なら、ほとんどの人は教科書の記載については一通り対応可能というくらいだとは信じたいですが、「完璧」と言えるほどではないでしょう。 >東大の数学の入試問題も満点で解けますか? これは、受験生と同じ条件で・・というようなことなら、ごく少数派でしょう。 私も全く自信はありません。 旧帝大クラスの難関大の受験指導をできる教員というのは、おそらくあなたが想像されているよりは少ないと思います。 小さな県の公立高校だと、県全体で10人もいないかもしれません。 都市部の私立高校の場合、そういう教員を奪い合うようなこともあります。 まあ、それでも、数学科や理科の教員は、他(とくに社会科)と比べると、平均の学力はやや高めと言えます。 大学へ進むだけでも、理科や数学がある程度できなければなりません。 一方、いわゆる文系は、そういう教科を諦めた人たちが多いですね。 もちろんそうじゃない人もいますが、現状、日本の大学の「文系」学部の多くは、「お勉強できない(とくに数学ができない)人」の受け皿的存在になっています。 でもって、私はいま、いくつかの私立大学の文系学部で社会科の教職課程(社会科の教員免許を取りたい人が履修する)の科目を担当したりもしていますが、 その学生さんたちの学力は・・・・・優秀な人もわずかにはいますが、大半は、タイヘンなものです。どこも中堅~難関の比較的有名な大学ですよ。 でも、大半の学生の社会科知識は、おそらく優秀な(クラスで成績1番とか2番の)中学生に遠く及びません。 そんな学生でも教育実習で「先生」と呼ばれる立場にはなりますし、また最近は公立学校の採用倍率が下がって教員採用される者も増えてきました。 社会科が「暗記教科」だなどというイメージが広がり続けているのも、かなりの部分、教員のスキル不足が寄与していると思えます。 もっとも、社会科は扱う内容が幅広いという問題もあるのですけどね。 私の専門は地理ですが、地理は自然科学と人文・社会科学の複合領域。大半の社会科教員は自然科学分野どころか、算数も苦手ですから。経済分野なんかも、もっぱら歴史をやってきたような人からするとチンプンカンプンだったりすることも多い。 >あと、若い先生も定年間近の先生も、学力は同等なのでしょうか? 年配者の方が経験が長い分、いろいろな面での力は高いと期待しやすいとは言えるでしょう。でも、これも個人差は大きい。 また、採用時の競争率が景気変動などとともに変わります。 2000年代になってすぐのころは、社会全体が「就職氷河期」でもあり、採用倍率がとても高くなっていました。ゆえに、かなり高い力が要求されたと言えるでしょう。 今は逆に教員も人材難になってきています。 少子化が進んでいるうえに、民間への就職状況が良い。 加えて、教員がブラックな職だというイメージが広がってきています。 というようなことでも教員になった者の学力に違いは出ますので。 最後に・・・ しばしば「教員になるのに出身大学は関係ない・・・教員採用試験に受かるかどうかが全て」というようなことが言われます。 これは、「教員になる」という面では、確かにそうです。 が、「どんな水準の授業をできるか」という意味では、やはり、自分自身が中学や高校でどんな授業を受けたか、どんな受験勉強をしてどんな入試問題に挑んだか、また大学でどんな水準の講義を受けたか、が大きく影響します。 自分が全く受けたことも無いような高い水準の授業など、想像できるものでもありませんから、実現もしにくいわけです。それを覆すにはかなりの研鑽、努力が必要になります。
多分、貴方は学校の先生の学力に、疑問を持っておられるのでしょう。 下の方の述べられているように、個人差があります。 しかし、平均的に見ると、かなりの学力を持っていると見るべきです。 と言うのは、教員採用試験そのものが、かなりの難関だからです。 最近は、学校教員の勤務がブラックなので、競争倍率が、やや低下しました。 それでも、難関である事実に、変わりはありません。 難関であるからこそ、東京アカデミーや大原などの就職予備校が、繁盛しているのです。 具体的な出身大学で申し上げますと、高校教員の場合、 旧帝卒、地方国立卒、早慶卒、それらの院卒、などの人物が当たり前に存在しています。 高校の先生の最低のランクが、、MARCH関関同立卒です。 つまり、それなりに偏差値の高い人物が、教員をしているということです。
「パッとしない地方国立の不人気学部に合格できるかどうか」くらいでしょう。
「学力」についての考え方と 「仕事上の力」を分けないとダメですね 生徒の場合は、その問題が解ければいいんです。 問題を解く能力と学力はイコールです。 ところが学校の先生に「学力」は求めません。 (子どもは今回の質問のように気になるでしょうけどね) 問題を解く能力と言うことであれば 問題を作成する側は、かなり高いのは想像の通りです。 例えば、お書きの通り「東大の問題」は 作った教授ご本人が一番理解なさっているし いろいろな解法というか、考え方ができるはず では、その教授が中学生に数学を教えるとして どれだけわかりやすく、しかも生徒を掌握して 教室の子ども達に伝え、理解させ、定着させられるのか と言う点で考えると おそらく、ほとんどの中学校の先生にかないません。 大学の先生は中学生の理解力や思考形態 あるいは、どこで引っかかるのか ここははしょれるのか、と言うことについて 能力を持つ必要がないのです。 同様に、中学校の先生も 普段は東大の問題を解く必要がありません 求められてない能力なのです。 それでは、中学校の数学の先生は 「学力」が低いと言うべきなのでしょうか? 違いますよね? 「東大の問題を解く能力」は低いけれどお 「中学生に数学の力をつけさせる能力」は高い と言うことになります。 同じように「数学」と言っても 求められているものが違うために 「問題を解く能力」で比べるのは、全く間違いというわけです。
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