58歳 男です。

Question

58歳 男です。初めてマンション管理員として働く予定です。

今まで営業関係、警備職の経験はありますが、全く違う職種で不安です。

マンション管理員の基本的な業務はネットなどで調べ、概ね理解しましたが、いざ現場で働くとなるとマニュアルに無い事案も発生する事が多いとも聞いております。

まずは、居住者の方との信頼関係を深めるため、挨拶の励行を徹底しようと考えております。
研修は4日間ありますが、基本的な業務内容を学ぶだけです。

経験者の方や現在管理員として働いておられる方への質問です。

優秀な管理員になるためどういう心構えで仕事に臨めば、良いでしょうか？

また、イレギユラーな対応として、どのような事が多いですか？

宜しくお願い致します。

Answer 1

優秀な管理員とは、イレギュラーなことにうまく対応する管理員ではありません。逆説的な言い方になってしまいますが、優秀であろうとしない管理員が優秀な管理員なのです。

今から十数年前、京都のマンションで4歳の女児がマンション敷地内の少し開いたマンホールに落ちて死亡するという痛ましい事故がありました。その事故の責任を問われて担当の管理会社フロントマンと管理員が執行猶予つきですが有罪判決を受け、会社は多額の賠償金を支払うことになりました。

事故の原因は、管理員が排水管の詰まりで流れなくなった水を排水するためにポンプで直接マンホールに水を流していたため、ふたを少しずらした状態で放置しており、女の子がそのふたを引っ張りあけて誤って中に落ちてしまったというものでした。

事故の前には排水管の詰まりを修繕すべく、管理会社から理事会へ見積書が提出され修繕の提案がなされたようですが、理事会では高額だったためか、すぐに結論が出ず、次月へ継続審議になったようで、管理員はいたし方なくポンプで排水していたということです。

もしこの時、管理員がマンホールをカラーコーンなどで囲い、危険を表示していたら、罪は免れたかもしれませんが、まさか子供の力で重いマンホールのふたが動くとは思わなかったのでしょう、危険の表示のないまま放置していたことが有罪の決め手になったようです。

さて、もしこの管理員が中途半端な気遣いをしなければ、つまり、何もせずに放っておけば、排水できずに居住者からは苦情が出たかもしれませんが、少なくとも事故は起きなかったことになります。

もし苦情が出ても、管理員はどうしたらよいか分からず、管理会社のフロントマンと管理組合理事長に報告して指示を仰ぎ、その指示に従っておけば、少なくとも管理員の責任は免れていたと思います。

ちなみに、このとき管理組合の理事長や役員は責任を追及されなかったとのことです。

さて、もうお分かりいただけたでしょう。管理員は連絡調整役に徹するだけでよいのです。下手に自分の判断で動いてしまうと、あとで取り返しのつかないことになり、法的責任を追及されることになるのです。

マンション管理業務は、いろんな建物設備の知識や法律の知識を必要とします。それをたった4日の研修で、いきなり現場に放り出されるのですから、最初は分からないことだらけだと思います。しかし、分からないのが当たり前なのです。ですから、優秀であろうと気負う必要はないのです。

分からないことは、担当のフロントマンか管理組合役員等に必ず聞く、苦情が出たら必ずフロントマンに報告して指示を仰ぐ、これに徹すればよいのです。けっして、優秀であろうとして自分の判断で動いてはいけません。

Answer 2

聴くところによると管理人が一番困るのはマンション内での「盗難」や「窃盗」「火災」「変質者」「車へのイタズラ」を管理人の目をかいくぐって悪事を働いた時との事。

住人から管理人の職務怠慢だと言われかねないようですよ。

また、マンション住人内での小さな派閥や悪口は日常茶飯事とのこと。常に中立の立場をとるよう心掛ける事が重要との事。