クロコダイル>アリゲーター>カイマンの順です。 もっと詳細に並べるのであれば スモールクロコ(ポロサス)>その他のクロコダイル(ナイルクロコ(ニロティカス)、ラージクロコ、シャムなど)>アリゲーター>カイマンになります。 クロコダイルの中にもランクがあるのは、主に腑(腹の鱗模様)の美しさの差です。 近年はスモールクロコよりもニロティカスのほうが腹の鱗板(腑)が左右対称という特徴があるので、エルメスなどはポロサスよりもニロティカスで高額製品を作ることが多くなりました。 バッグ史上最高額となったヒマラヤ染めのエルメスのバーキン(4190万円)はニロティカス素材です。 クロコダイル、アリゲーター、カイマンはどれも違う種の生き物です。 なので、アリゲーターやカイマンを「クロコダイル」とは表記できません。 生き物としての違いを雑に説明するなら、クロコダイルが人間、アリゲーターはゴリラ、カイマンはメガネザル、くらいの違いがあります。 クロコダイルの腑にはそれぞれ、ふちに毛穴のような小さな穴がひとつあります。 アリゲーターは革にしてしまうとクロコダイルにそっくりですが腑にこの穴がありません。 カイマンはクロコダイルやアリゲーターからかなり離れた種の生き物なので、革全体ががコツ骨質で、腹の腑に梅干の種のような独特のシボがあり、クロコダイルやアリゲーターとは見た目がまったく違います。革としての価値も牛革と同じくらいで、基本的に「高級皮革」ではありません。 で、クロコダイルやアリゲーターの革の価値についてです。 これらの革をなめせるタンナーは世界でも20社しかありません。 グレージング(艶出し)するかマットにするか、どんな染め方をするのかなど「最後の仕上げ」に違いはありますが、革に仕立てる工程はすべて同じです。 ではなぜ、革によって価格が変わるのかというと、基準は「傷」と「大きさ」です。 ワニは生き物なので、どうしても腹に傷があります。 腹のセンターの最も美しいところに傷があれば、価値の高い部位が使えないので革の価値が下がります。 こうして、どれだけ傷があるのかを基本に革にランクをつけ、さらにその「ランクで定められた価格」に革の大きさを掛けて革の金額が決まります。 つまり、スモールクロコだとしても傷だらけであれば安くなりますし、アリゲーターでもほぼ無傷なら高額になります。 それと、革の仕上げで、マット加工されたものはほとんど傷を隠せないので「質がいい革」が多く、逆に「バニラ」「目地染め」などと呼ばれる仕上げの革は表面をペンキのように顔料で「塗装」して小さな傷を隠せるので、革としての価値は低いです。 あとは、製品にするときに「どの部位を使っているか」も大きく商品の価格に反映されます。 ワニ革は腹のセンター部分から左右対象にグラデーションに広がる腑の模様が最も美しいので、この部位を前面に使った製品は「革に無駄が出る」ため高額になります。 逆に、この腑の模様のバランスを考えずに「効率よく革を切り出して作った製品」は1枚の革をあますことなく使えるために価値も価格も下がります。 こんな回答でいいでしょうか。
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1、スモールクロコ 2、ラージクロコ 3、ナイルクロコ 4、シャムワニ 5、アリゲーター 6、カイマンワニ 高級な順。一般的にクロコが上 ウロコの並びの美しさや背か腹か、処理のクォリティで値段は上下するので品質によってカイマンがクロコを超えることも珍しくない
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