基本的には医局員の意思は大きくは反映されません。医局の意向に歯向かえば、開業の道に進まざるを得ません。ただ、2年みんなが行きたがらない仕事をした後は、好きなところに行かせてやるなんて人事はあります。それにより玉突きされた人は、意向を聞かれず赴任先を選ばれます。 転勤先は、その医局の関連病院になっているところです。まあ、多くは大学のある都道府県に集中していますが、時々非常に遠くの関連病院があったりします。古くからある旧帝大や旧六医大の医局だと、周辺の県の大きな病院は関連病院としてまだ支配していることは多いです。さらにその大学の医局に貢献した人が実家に帰って開業したとか、遠くの病院の院長に赴任したとか、准教授が遠くの大学に教授に就任して出たときにその部下として連れて行かれたなどでかなり遠くに赴任することはあります。最近驚いたのは、某大学の教授が定年のかなり前に教授を辞し実家のある東京で自分の病院を開業、医局の数人、特に大学の准教授、講師クラスを連れて行ってしまったなんてことがありました。
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例えば、○○会△△病院なんてありますが、○○会が同じ系列のグループということです。その中では勤務医は社員みたいなもので、転勤は多いです。 グループ内のレベルを上げ患者を獲得することが病院経営の安定にもつながりますから、勤務医も希望とは別でもなかなか断れないと思います。 中には意見の違いからの左遷や医療ミスの隠蔽なんてこともあるようです。 転勤は、そのグループが展開している範囲が大半ですので、遠距離の場合もあります。
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