ＪＡ中央会と全農の役割の違いは何ですか？

Question

ＪＡ中央会と全農の役割の違いは何ですか？

補足

仕事の違いが知りたいのです。

営農にしても広報にしても、中央会も全農も同じような事をやってるイメージだったので

Answer 1

各市町村にある農協は経済事業・信用事業・共済事業・指導事業などいろいろなことをやっていますが，どうしても単体では小規模なので各地区の農協(単位農協=単協といいます)が，地域ごとに集まってお金を出し合い連合会という別法人組織を作っています。例えば都道府県ごとに経済事業の団体として経済連，信用事業の連合会として信用農協連(信連)などを組織しています。そしてさらに全国段階も組織があります。

こちらの２ページ目の図が分かりやすいです。
http://www.maff.go.jp/syokuno_qa/cont/33.pdf#search='農協系統組織'

ご質問になっておられる中央会と全農ですが，いずれもこの図を見ると分かるように全国段階の組織です。違うのは，全農の方は経済事業の全国連であり，中央会の方は指導事業の全国連です。経済事業というのは，農家の人が清算したものの流通・販売と，農家の人が使う生産資材とかの仕入・流通・販売を扱っています。ジュースや肉やコメ，野菜などですね。最近はほとんど商社のようになっていて，国内農家の生産物のみならず，海外からの輸入農産物なども取り扱っています。一方指導事業のほうは，農家の生産力アップや生活安定のための業界基盤の整備ということですので，営農指導(農家が事業を行う上での経営相談など)や農家の主張を国政に反映させるための政治活動やキャンペーンなどをしています。

ですから当然重なる部分もあります。例えば農業技術の改善指導や農産物の消費拡大などが進めば農家・農協などの組織拡大に貢献しますので，そういう部分での活動が一部重複することはあります。ただ基本はあくまで全農は農産物や生産資材の流通拡販のため，中央会は農業会の発言力増強と生活安定のための活動という目的のためにそれぞれが活動しています。

いずれも株式会社とかでなくて，農業協同組合法に基づく「農協」という組織です。

Answer 2

組合の団体
と
農民の団体