フリーランスで編集者兼ライターをしています。 雑誌や新聞の記事、書籍などがメインですが、コピーライティングを含めた広告の仕事も定期的請け負っています。 私の場合でいうと、大学卒業後は編集プロダクション(編プロ)に入社。ここを選んだのは採用のハードルが出版社や新聞社より低かったこともありますが、「早期の独立が可能」というのも大きな理由でした。 薄給で長時間労働なのは覚悟していましたが、その分仕事の経験値が上がるのが早く、独立も早期にできると考えたからです。 もちろん、出版社や新聞社も労働量でいえば負けてないかもしれませんが、仕事の幅は編プロのほうが広く、1人で編集者やライターの業務をこなす必要があります。しかも、私がいたところは週刊誌からムック本、ビジネス書や新書などの実用書と扱うジャンルが幅広く、常に複数の案件を抱えている状況でした。 結果、入社から2年半で独立したのですが、新たに舞い込むようになったのが広告の仕事。編プロ時代から付き合いのある週刊誌や夕刊紙に頼まれ、通常の記事と並行して担当していました。広告記事って制約が注文が多く、敬遠するライターが多いのですが、独立間もない頃で私には仕事を選ぶ余裕がなかったので(笑)。 で、広告記事の仕事を続けているうちに私の記事を気に入ってくれた広告代理店やクライアントからコピーライティングを含めたプロモーション記事全般を頼まれるようになりました。ある特定の業界に偏ってはいますけどね。 とはいえ、広告は特にやりたかったわけでも自分から仕事をくださいと言ったわけでもありません。来た仕事を広告以外の仕事と同じように全力でやっただけです。だから、私の中での仕事の優先度はあまり高くなく、書籍の執筆などを複数抱えていたり、忙しい場合は断ることもあります。 私は漫画の原作・原案、小劇団ですが舞台の脚本、放送作家やイベントプロデュースなど我ながらマルチに活動しているほうだと思います。 もし相談者さんがいわゆるマルチクリエイターのような「この人の肩書きって何だろう?」って幅広く活動することを目指しているのであれば、少しでも早く独立したほうがいいかもしれませんね。 その点で言うと、出版社や新聞社、広告代理店は大手なら給料もいいし、福利厚生もしっかりしていて辞めにくい。入社時には独立を視野に入れていても、実際には辞めずにそのまま残ってる、知る限りではそんな人のほうが圧倒的に多いです。 けど、編プロや中小の出版社、零細広告代理店あたりだと勤め続けるというには不安が大きく、心変わりすることも少ない。いわば背水の陣なわけです。 エッセイや詩集は相談者さんが自分のネームバリューだけ仕事できるレベルになれば、なんとかできると思いますよ。ただ、そのためには仕事で実績を上げ、業界内だけでなく一般にも名前がある程度知られるレベルにならないと。 ライター系だったら自分の名前で出した本がベストセラーっていうのが、最も可能性があります。実用書やノンフィクションなどのルポ本であれば、それなりに力量のある書き手なら本を出すチャンスはあるはずなので。 いずれにせよ相談者さんが目指しているのは、勤め人ではなくフリーランスでナンボの人。重ねていいますが、若いうちの独立が左右してくるでしょうね。 以上、参考にしていただければ幸いです。
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