外科の向き不向きについて。

Question

外科の向き不向きについて。医学生で病院実習に行っているものです。

私は再受験で周りより少し高齢なこともあり、体力的なものなど考え外科は難しいのではないかと思い、将来は内科系を志望しています。

ただいくつか外科系の科を回ると、そこの先生に外科に向いてると言われることがあります。

技術的なところでは、術野に入っても糸結びとか糸切りくらいしかやってないのに外科に向いてるかはわかりませんよね？

やはり外科系を志望する人が少なくなって来てるからとりあえず褒めて外科に興味を持たせようとしているのが大きいのでしょうか？とりあえず学生が実習できたら褒めておくものですか？

医師の方や関係者の方いらっしゃいましたら回答お願いします。

Answer 1

糸結びだの、学生の実習程度で「外科に向いてる」「向いていない」は分かるわけがありません。
実際、外科医になり、何十例、何百例と手術していると凄く伸びる人と、あんまり伸びない人の差がはっきりするので、そこで「外科に向いている」「向いていない」がはっきりします。
ただ、はっきりしていることは、一般的な器用さと手術の腕前は別、ということです。一般的なもので不器用でも、手術は超うまい人はたくさんいます。
また、外科の才能は、まずは「体力」「精神力」ありきです。

学生がまわってきたら、とりあえず「外科向きなんじゃないの？とりあえず、研修医でまわってみてよ」と言いますし。研修医でまわってきた人には、簡単な手術から、脳血管撮影から、IVHから何でもやらせて、VIP待遇にします。
それで、1人でも後期研修で外科に入ってくれれば、慢性人手不足の外科としては超ラッキーですし。
その学生、研修医が「あそこの外科は、若い人にたくさん手技、手術をさせてくれるみたい。僕もいっぱいやらせてもらった」と宣伝してくれれば、誰か入ってくれるかもしれない。

学生、研修医はお客様なので、大事におもてなしします。褒めたり、なだめたり、甘やかしますね。

実際、入局してきた後輩外科医は、大事な金の卵ですから、手技、手術はいっぱいやらせますが、変な癖がつかないように、きちんと伸びるようにしっかりと注意をします。最初のうちは叱られっぱなしだと思いますが、それは、後輩に医療ミスをするような医者にならないようにしようとする先輩医師の愛情です。

学生にたいして「君、外科に向いてるね」というのは、ただの社交辞令です。まともに受け止めないでください。
でも、年齢がいっているから、質問者が外科に向いてないと思うのは早計です。
実際、誰が、外科に向いているのかは、手術させてみないと分からないのが実情です。質問者が外科に入ったら、案外と才能があって、あっという間に手術レースで上位争いに入っている、という可能性もあります。まあ、外科はどこも人手不足なので、手術件数が足りなくて困る、ということはないでしょう。

Answer 2

＞やはり外科系を志望する人が少なくなって来てるからとりあえず褒めて外科に興味を持たせようとしているのが大きいのでしょうか？とりあえず学生が実習できたら褒めておくものですか？

明らかにおかしな学生でなければ褒めておくものです。
その通りですね。

尚、外科に必要な才能というのは器用さでは全然なく、寝ないで働ける体力と、理不尽さに耐えられる精神力になりますよ。

Answer 3

>外科に向いてるかはわかりませんよね？
イエス。

>とりあえず褒めて外科に興味を持たせようと
>しているのが大きいのでしょうか？
イエス。

奴隷医は過度な心身の負担で戦線離脱する人が
出るので1人でも多く確保して各自の負担を
減らしたい、ということです。

私は昔、へき地勤務を経験しましたので実感を
もってこう言い切れます。