霞が関用語の「原課」ってどういう意味でしょうか？ 官公庁や公務員の用語で「原課」ってありますよね？

Question

霞が関用語の「原課」ってどういう意味でしょうか？
官公庁や公務員の用語で「原課」ってありますよね？ネット検索で調べてみたのですがよく分かりませんでした。。。
具体例をあげて説明してもらえないでしょうか？
例えば、○○省（庁）の原課といえば△△等のことを指す、という具合にです。
よろしくお願いします。
全然イメージできないんです…

Answer 1

原課とは担当課のことです。
たとえば小中一貫教育を推進するため「学校教育法等の一部を改正する法律」を政府が提出したとします。この法案の原課は文科省の初等中等教育局初等中等教育企画課です。この法案の原案をつくったり、関係するほかの官庁やこの場合は学校などの外部機関にお知らせしたり中心的な役割をもつのが担当課であり、普通霞が関では原課と読んでいます。
なぜ原課を使うかというと、理由はいくつもありますが、誰がとりまとめ(幹事のようなもの)をして誰が責任を負うのか明確にするためです。仮に法案に誤字があったとしたら(そんなことは普通あり得ませんが)、原課が全ての責任を負います。このくらいの失態だと、局長と課長クラスの懲戒処分と左遷が妥当です。
また、とりまとめをするのがこれもまた大変で、同じ省内でも法案に絡んでくるときもありますし、他省庁が絡むときもあります。たとえば日米安全保障条約は、外務省北米局日米安全保障課が全体のとりまとめをしていますが、防衛省にも防衛政策局日米防衛協力課という関連部署があります。国会でなにか質疑があれば外務大臣が答えることが多いですが、防衛省にもこの答弁でいいか意見を求めなければなりません。このとりまとめをするのが原課の日米安全保障課です。また、日米防衛協力課のような他省庁の関係課はカウンターパートと呼ばれます。