広告は芸術的ですか？

Question

広告は芸術的ですか？広告は芸術でありえますか？

広告ってビジネスだとは思うんです。
しかし、広告のハイクオリティさとか、広告の目的以上に、人を考えさせるものがあると思うんです。
たとえ、ビジネスのために作られたものだとしても。
だけど、そんな広告ってすごいって単に思っちゃうんです。

広告の可能性ってこういうところにあるんじゃないかとも。どんな可能性なのかわからないけど。

みなさんどうお考えですか？

広告業界志望してるんですが、もうわかんなくて、、自分が広告志望なのかもわかんなくなりそうです笑

補足

ちなみに営業志望です。
ビジネスの最前線でこんな考えで仕事務まるのでしょうか。
アートディレクターとか憧れますが、大学の専攻が畑違いなもので。。

Answer 1

広告は企業やその他団体や行政や、場合によっては個人が伝えたい情報を媒体を通して伝えることです。
芸術とは関係ありません。

電車の中吊り広告などは、情報を視覚的に表現されたものです。
あれは広告ポスターで、幅広くある広告のひとつにすぎません。
広告は美術的・芸術的である必要はありません。
伝えたい情報をわかりやすく伝えられればいいのです。
そのとき大事なのは、見た人に受け入れやすく伝えることです。
そのためにグラフィックな処理が必要になります。

かつて、ヨーロッパで宗教改革という反カトリックの運動が広まったとき、危機感を持ったローマカトリック教会は、ミケランジェロを使って、カトリックの偉大さをあらわすために巨大な壁画を描かせました。ある意味あの壁画は巨大な広告とも言えます。
これは結果として芸術として残ったわけで、広告が芸術なわけではありません。

同じようにロートレックはキャバレーの広告ポスターを描きました。
これも芸術として残ったわけで、おそらく当時パリにあったキャバレーでは競っていろんな絵描きたちに広告を描かせたと思いますが、結果的にロートレックのポスターが芸術として残ったのです。
ミュシャだって同じような話です。

Answer 2

「広告は芸術か？」と、逆に考えるからややこしいのです。
「芸術とは何か？」を考えない限り、それに対する答えなど見つかるはずがありません。

「芸術とはなにか？」
これには、「幸福とはなにか？」というテーゼと同様に、各人各様の答えがあって良いのです。
基本となる概念を自分で定めたその上で議論を進めて行く限り、それは一個の哲学であり、一考の価値があるのです。

もっと単純に考えましょう。
「芸術とは、人に感動を与えるものである(ｏ_ _)ﾉ彡☆」･･･というのは私の定義ですが、もちろん異論もあることでしょう。
しかし、こう定義しておくと、広告のすべてが感動的ではないし、ほとんどが芸術でもないことは、容易に判断がつきます。
難しい議論は、これぐらいで十分ではありませんか<(_ _)>

Answer 3

広告はあくまでクライアントとユーザーまたはカスタマーを結びつける仕事です。

どうやって結びつけるか、どういう種類のカスタマーに呼びかけるかなどの段階で芸術を素材として使うことはありますが、行為としては芸術ではありえません。

広告はあくまでパイプ役であり、手法にデザイナーとしてのコンセプトを込めることはあっても、独自に主張や表現は行いません。

一方で芸術は広告を利用することはありえます。
広告をモチーフとしたり場合によってはクライアントとして広告を手段として使ったりもします。