鳶職についての質問です。

Question

鳶職についての質問です。この度一人親方となりました。
職種は鳶職なのですが自分は足場しかできません。
鉄骨建て方、重量物据付などの作業は手元で指で数えるほどしかありません。

いずれはできるように…と考えているのですが一人親方になって何も知らない作業だと親方ではない気が…

話がそれましたが質問の本題です。

足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶など高所作業専門は鳶ですが
足場しかできない、楔式足場が主(枠、単管もできます)は鳶ではなく足場屋ですか？

名刺に鳶と大きく入れてるのですが足場屋の方がいいでしょうか？

個人差もあると思いますがよろしくお願いします。

Answer 1

質問者さんが今後どのような事業展開をしたいかにもよるのではないですか。

一人親方の段階ということは、まだ資材等はそれほど持っていないのでしょうか？
一人親方ときくと、仮に多少の資材と2ｔロングのトラックくらいは持っているのだとしても、まだまだ請負仕事を沢山は取れる段階ではないのかな？と思ってしまいますが、どうなのでしょうか？

多くの一人親方と同様、まだ資材と自分自身の仕事を多くは確保しておらず、他のある程度の規模で仕事を持っている組に応援の形で仕事を貰うことも多いという段階ですか？
（違っていたらおっしゃってください）

独立はしているのでしょうが、お若い方でしょうし、まだまだ修行と思って、建て方や重量の仕事も沢山持っている組に、外注の応援という形で積極的に使ってもらったらいかがですか。

鳶職なら建て方系の仕事ができなければ、やはり鳶職とはいえません。
重量は重量鳶と呼ばれますが、「鳶」の名が付くとはいえ、まあ違う職種といえるでしょうから、これは取りあえずできなくとも鳶の名を名刺に入れても差し支えはないと思います。
仕事を覚えてできるようになれば、工事種目のような感じで、「各種足場架設（あるいは仮設）工事」「各種建て方工事」「重量物据付」等、などと後で入れ直せばいいと思います。

質問者さんが、将来的な事業展開として、建て方もやって行きたいと思うのならば、鳶の名を入れていてもまあいいのではないでしょうか。
そうではなく、足場のみで事業を進めたいというのならば、当然でしょうが、別に鳶の名は必要ありません。

鳶の名を入れるのならばプライドを持ってやらねばなりません。
建て方ができなければ鳶とはやはり言えません。細い梁の上を歩き、他の方に代わって危険な作業ができるからこその鳶職です。

昔より安全には厳しくなってはきましたが、危険な仕事の代表格のひとつである職種であることに変わりはありません。
実際、最近増えてきた足場専門の人間に建て方はできませんから（その中には吊り足場すらもできない輩も多い）、従来からの鳶職はそこら辺にもプライドを持っているはずです。

今後の仕事の展開の仕方・意向次第ですが、設備投資としての負担はやはり足場は圧倒的です。最低でも数千万円の設備投資が必要となります。
足場材以外にも、トラック類は当然必要ですし、大きな広い資材置き場も必要です。設備投資にかかる費用はいち職人の仕事としては半端ではない厳しい職種です。

建て方系ならば、それほどの設備投資は必要ありませんからね。
各種ボルトのレンチ類やバール類、鉄骨クランプ類、ワイヤー、シャーレンチ等その他諸々を色々そろえても知れています。
重量でも各種レバーブロック・チェーンブロック類、ワイヤー類、チルタンク類、リフト、ケミカルを含めたアンカー類、コロパイプ類、その他諸々、建て方系よりは費用がかさみますが、それでも足場よりははるかに少ない設備投資でできる。
あるいは木造の建て方でも知れています。取りあえずは鉄骨よりも掛からない。

設備投資が少なくてやれるのであれば、独立して他所の同業者のお世話にならずに自身が直接仕事をもらいやすい利点もあります。
足場のみで自分が取ってきた直接の請負仕事で年間を通じた仕事を空くことなく確保しようと思えば、「億」の資材の設備投資が必要となります。

そこら辺も考えて事業展開を考えた場合、足場と平行しながら、建て方系の常用仕事も現実問題としては欲しいのではないでしょうか。
（建て方系も請負でもらえる場合もありますが）

この辺も質問者様の考え次第です。
現在、どれほどの資材と仕事を確保しているのか分かりませんが、仮にかなりの確保ができているのであれば、足場専門でもありでしょうし、逆に資材も仕事もあまり確保しておらず、他所の組に応援という形のよくある多くの一人親方たちの形態でいいと思うのならば、上記で私が説明した意味はあまりありません。
その場合は、名刺の意味や呼び名もそれほど重要ではなくなってくるはずです。