解決済み
医療ソーシャルワーカーのお仕事について。 テレビドラマ、コウノドリをみてメディカルソーシャルワーカーという仕事をしりました。 実際に医療ソーシャルワーカーとして働かれていた方いらっしゃいますか? 実際にされた仕事の内容をおしえてください。
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現役のメディカルソーシャルワーカーです。 メディカルソーシャルワーカーというのは、主に医療機関で働く福祉の専門相談員です。 仕事内容は属する医療機関の特色にもよりますが、一般的には… https://www.jaswhs.or.jp/guide/sw.php (職能団体のURLです。ご参照ください。) つまりは、患者さんが不安なく治療に専念することができるよう、必要な制度や社会資源の情報提供をしたり、地域と繋げる役割を担っています。 医療福祉相談室、社会福祉室などに属し仕事をしています。 また私達のいる部屋を「病院の駆け込み寺」なんて呼ぶ方もいるようです。 仕事内容は、例を挙げると… ・足の骨折のため、手術目的で入院となった高齢患者さん。術後の経過は順調で、退院可能と診断された。 ・しかし、暫くは松葉杖が必要。自宅は急な段差が多く、就寝時は布団利用。この状況での退院は不安であると患者さんと家族より医師看護師側へ申し出があった。 …よくある話です。 こんな時に、メディカルソーシャルワーカーの出番がやってきます。 仕事の依頼はほぼ医師や看護師から入りますが、患者さんやそのご家族から退院リミットギリギリで駆け込み的に相談が入ることも少なくありません。 この場合の対応は、 ①介護保険の案内 ②ベッドなどの福祉用具のレンタル手配、 ③住宅改修の可能性も含め、ケアマネージャーとの連絡調整 ④リハビリスタッフと自宅訪問の上、家屋環境チェック(自宅でどの程度動けるかの確認など、退院後の生活を想定した調整) …と言ったところでしょうか。 介護関係だけでなく、コウノドリで出てきたような未受診妊婦へのフォロー、ホームレスの方などの健康保険非加入者の対応(役所と連絡を取り合い、保険加入の手続きのお手伝いをしたり、生活保護等の社会制度に繋げることもあります)等々、業務内容は多岐に渡ります。 病気や怪我を負った患者さんが社会で孤立することのないよう、院内外の様々なスタッフや関係者との連携が不可欠です。 ベッドを空けなくてはいけない医師側と、1日でも長く入院していたい患者家族側との間で折衝するのも大切な仕事の一つです。 サンドイッチ状態で大変なことも多いですが、マイルドに事が進むよう柔軟な対応が必要となります。 私は10年以上メディカルソーシャルワーカーとして働いていますが、志した時は周囲で仕事内容も、メディカルソーシャルワーカーという職業すら知って入る人はいませんでした。 縁の下の力持ち的な職業に魅力を感じ、今までやってきました。 そのため、まさかドラマで自分の職業が取り上げられ、ましてやセリフもあって存在感もある役で登場するなんて夢のようです。 そして、ドラマを通して興味を持つ方がいるというのは、とても嬉しい事です。 少しずつ浸透してきているようですが、 病院には医療職だけでなく無料で気軽に相談に乗ってもらえる福祉職もいるんだと知ってもらえたら嬉しいです。
なるほど:3
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